2010年6月
【金土日】シミと紫外線
シミは、「そばかす」「かんぱん」「老人性色素斑」の3つに大きく区分されます。
第1の「そばかす」は、顔や日光の当たる部位に、小さな直径数ミリまでの斑点としてみられます。遺伝するので、子どもの頃からみられ、思春期に目立つようになります。
第2に「かんぱん」は、額や頬にほぼ左右対称に出てくるシミです。女性ホルモンとの関連があり、主に30代以降の女性に多くみられます。妊娠や生理不順などのホルモンバランスや、過労・ストレスによってシミが濃くなることがあります。
第3に「老人性色素斑」は、加齢によるシミです。褐色の丸いシミが、顔や日光の当たる部位に出てきます。
「そばかす」「かんぱん」「老人性色素斑」ともに、日焼けによってシミが濃くなりますから、紫外線にさらされないことが大切です。とくに4月から10月頃までは紫外線が強い季節ですから、日傘をさしたり、紫外線予防の日焼け止めクリームやローションを使ったりして、若い時から皮膚を守るようにしましょう。
また近年は、オゾン層の破壊によって、皮膚がんの増加が報告されています。シミの予防だけでなく、皮膚がん予防のためにも、屋外でスポーツする時や長時間屋外にいる時には、紫外線予防の日焼け止めを必ず使用してください。
シミの治療は、色を薄くするクリーム剤を塗ったり、ビタミン剤を飲むことによって、ある程度の効果が期待できます。さらにレーザーによる治療も行われています。レーザー治療は、医療保険が使えるものと使えないものがあります。またシミの種類によっては、レーザー治療を行わず、塗り薬と飲み薬だけで治療を行う場合もあります。
シミの診断や治療法については、詳しいことは、お近くの皮膚科専門医にご相談ください。