兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

健康情報テレホンサービス

2011年5月

【金土日】精神・神経科の気軽なかかり方

 精神・神経科に行くには抵抗がある方が多くおられますが、最近は名称も心療内科、メンタルヘルス科などに変更され、心の問題への理解が普及してきました。

 人間は誰でも気分や感情を持っており、心が不安定になることがあります。ストレス社会を反映して、気分が落ち込む、体がだるい、意欲がない、眠れないなどの症状をお持ちの方や、家族にアルコール依存症、不登校やひきこもりといった問題でお困りの方もたくさんおられます。

 以前は、心の病にかかるのは遺伝的要素が強いなどと信じられていましたが、最近では、心の病は脳の反応なので、スイッチが入ると、うつになったり不安になったり、変な声が聞こえてきたり、幻が見えたりする症状が出現すると考えます。ものの考え方、生活スタイル、食べ物など生活環境が影響し、脳の中の仕組みや神経を伝達する物質、さらには脳の複雑な働きの異常、と考えられるようになってきました。

 以上のように、心の病に偏見や誤解を持たず、誰にもどんな家族にも起こりうる問題として考えてください。

 精神・神経科を受診するのに抵抗を感じる方は、まず家族の方か知人に受診してもらい、精神・神経科の状況をよく知ってから、誰かと同伴で受診されることをおすすめします。ここでは専門医が相談に応じ、適切なアドバイスをしてくれます。またかかりつけ医や保健所などで専門医を紹介してもらってもいいでしょう。

 精神的な疾患の治療には、まずは休養をとること、特に睡眠を充分にとることが大切であることを覚えておいてください。脳のバランスを整える治療方法もあります。

2022年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 2006年 2005年
※健康情報テレホンサービス内検索です。