2011年8月
【月曜】 使い捨てコンタクトレンズの注意点
コンタクトレンズには、大きく分けてハードタイプとソフトタイプがあります。使い捨てレンズは、ソフトタイプのみになります。
ソフトレンズの長所としては、使用感が良く、レンズが落ちにくいことが挙げられます。その反面、コンタクトレンズ自体が水分を含むため、蛋白質など涙の中の成分が汚れとしてレンズの表面だけでなく、レンズの中に残りやすく、洗浄と消毒、定期的なタンパク除去などレンズのケアに手間が多くかかってしまうことが短所と言えます。
使い捨てレンズは、定期的に新しいレンズに交換し、ソフトレンズの欠点を補うように作られています。使い捨てレンズは今のところ、毎日使った後に捨てる1日タイプ、1週間連続して使用した後に捨てるタイプ、寝る前にはずして消毒しながら2週間使うタイプと、3種類があります。
1日タイプは、朝レンズをつけて寝る前にはずして捨てるため、面倒なケアは一切必要ありません。
1週間タイプは、寝るときもつけっぱなしのため、最近では眼の負担を考えて使用者は減少しています。
2週間タイプは、はずした後に洗浄と消毒をする必要があります。2週間タイプの中には、乱視矯正用のレンズが新しく発売されています。
各タイプとも、使うにあたってはその人の眼の状態、ライフスタイルによって使えるタイプが異なってきますので、眼科専門医と相談して決めることをおすすめします。
コンタクトレンズは、2007年の薬事法改定によって、体に埋め込む医療材料を含んでいるグループの医療用具になりました。そのため新基準に基づいた文書が製品に添付されています。使用する前には使用上の注意などを良く読んで、正しく使用するようにしましょう。また、隠れている眼の異常を早期発見してもらうためにも、3カ月に一度は眼科専門医で定期検査を受けるようにしましょう。