2011年10月
【火曜】 お口の健康と口臭
最近、お口のにおいが気になる方が多いようです。歯科医院でも口臭の相談が増えています。
口臭は、歯をきれいにブラッシングしているようで、実はきちんとできていなかったのが原因ということが多いようですが、歯周病や虫歯が長期的な口臭の原因となっていることもよくあります。また、古くなった歯のかぶせものなどにスキマができて、そこからくさいにおいがじわじわと出ているケースもあります。
最近では、いつもブラッシングをしっかりしているのに口臭がするという悩みの方も増えています。原因のひとつには、においを出している口の中のバイ菌が舌の上についていたりすることがあります。舌ブラシといって、舌をブラッシングする専用の道具も売っていますが、使い方をまちがうと、逆に舌や粘膜に炎症を起こすこともあるので、注意が必要です。
口臭の原因には、歯科的な理由によるものの他に、耳鼻科や内科的なものもあります。食べ物の残りかすや、ストレスなど生活習慣から、胃腸などに炎症を起こしていたり、胃酸が出過ぎたためににおいが出ることもあります。さまざまな原因が考えられるのですが、まずは歯科的な原因を解決することをおすすめします。
一部には、口臭専門の外来を設けている歯科医院や口腔外科もあります。こういったところでは、口のにおいを測る機械を使います。これによって具体的に、どのような成分のにおいがしているのかを調べたりします。本当ににおいがしているのか知りたい方に向いているでしょう。歯科の治療が済んでも、あまり口臭の問題が解決しない場合は、口臭専門外来を紹介してもらうのも良いでしょう。
いずれにしても、口臭が気になりだしたら一度歯科医院を受診されることをおすすめします。