2012年9月
【月曜】 セックスレス夫婦へのアドバイス
何かとストレスの多い世の中です。我々が緊張して仕事をしている時は交感神経が働いていますが、それはまた性欲を抑制します。家に帰ってほっとすると、しばらくして副交感神経が働き出して、だんだん性欲も起こって来るものです。この副交感神経への切り替えの早さは男女、個人の違いがあります。夫婦共稼ぎの場合や若い世代でも、帰宅時間、夕食時間のくい違い、子どもの世話、その他もろもろの家事雑用などでとりとめなく時間が過ぎ、気がつけばもう何ヶ月もセックスレス。このようなご夫婦が多いのではないでしょうか。
セックスをインサートに限定せず、肌のふれ合い、心のふれ合いと考えていく時、一方通行ではない愛情と理解があればセックスレスも自然に解決されて行くことでしょう。例えば、ご主人が自分の性欲を充たすために奥様の気分の高まりを待たずに、そそくさと性交をすませるようなことがあれば、ご夫婦にとってそのセックスは無意味なものになってしまいます。
一方、性交に到らなくても、心も身体もお互いにリラックスして十分に睦み合うことができれば、その行為はご夫婦にとって素晴らしく充実したセックスを持てたと言うことになります。どの世代の方にも共通することです。
医学的には、女性は高齢者になっても性的行為は可能ですが、男性は老化によって勃起機能が衰えてきます。しかし、異性を求める気持ちや、人肌が恋しいという気分は男女とも死ぬまで消えることはありません。
考えてみれば赤の他人であった異性が、共同生活をして行くのが夫婦である以上、お互いに色々話し合って充実したセックスライフを楽しむことができれば、これ以上幸せなことはありません。
セックスに対する心理的、医学的な悩みがあれば、とりあえず医師に相談することをおすすめします。