兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2013年12月

【年末年始】日常動作と腰痛-美しく華麗なフォームで毎日を!-

 「最近なんとなく腰が重い、だるい」「ギクッとなりそうで怖い」といった、腰痛予備軍とも言える症状をお持ちの方も多いと思います。「一生で一度も腰痛を経験しない人はいない」とされるように、文字通り体の要(かなめ)である腰の痛みは、多くの人の日常生活に影響してしまいます。

 ほとんどの腰痛は、1カ月以内に自然に治ってしまうことが多い心配することのないもの(非特異的腰痛)です。

 しかし、どんどん痛みが強くなって、じっと安静にしていても痛い、痛みで夜眠れない、足にしびれや痛みが走って歩きにくい、おしっこが出にくい、発熱や体重減少といった他の症状が伴う場合には、整形外科医による診断と治療が必要です。椎間板ヘルニアによる「座骨神経痛」、骨粗髪症に伴う「脊椎圧迫骨折」、「脊柱管狭窄症」による歩行困難、極めてまれには、癌の転移による腰痛などの可能性もあります。

 一般的な腰痛では、あまり安静にする必要はありません。むしろ少しずつ無理しないように動かした方が早く治ると言われています。痛み止めや湿布、コルセットなどを上手に使いながら、自分自身で腹筋や背筋のストレッチなどを行なっていく方が早く治ります。

 また、日常生活の中での不自然な動作の繰り返しや、悪い姿勢が腰痛の原因となっていることも多いようです。床の物を持ち上げる時は、中腰ではなくきちんと膝を曲げて腰を落として、体の正面で持つようにしましょう。椅子に座る時は、お尻を引いて深くきっちり座るようにしましょう。どんなスポーツでも基本の良い姿勢、美しいフォームを大切することと同じです。

 2014年に100周年を迎える宝塚歌劇団では、団員達の立ち居振る舞いはステージの上だけでなく、日頃の動作も美しく華麗に見えます。美しい姿勢や体のバランス、スムースな動きは、腰だけでなく体全体にとっての負担も少なく、腰痛や肩こりをラクにしてくれます。

 無理な姿勢で物を持ったり、テレビを見る姿勢が悪かったり、思わぬところで腰に負担がかかっていることも多いものです。あなたも宝塚歌劇のスターのように、日常生活を美しく華麗な動作で、腰痛や肩こりと無縁な快適な毎日を過ごしてみませんか。

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