2014年1月
【月曜】 目のかゆみの対策と目薬の使い方
目のかゆみの原因で、一番多いのが「アレルギー性結膜炎」です。
その中でも、花粉によるものが多く、春先には杉の花粉で、通常2月末頃から花粉が飛び始めます。また、秋もブタクサなどの雑草の花粉によるものがあります。これらは、季節性と言われています。
次に多いのが、ダニやハウスダストによるもので、いつでも起こる可能性があり、通年性と言われています。また、動物の毛などが原因で起こる場合もあります。そして、アトピーや体質的に、かゆみを起こしやすい人もいます。
原因が分かれば、それに対する対策が必要です。
花粉の場合は、予防用ゴーグルのような市販のメガネを使ったり、帰宅時には、室内に入る前に衣類についた花粉を充分落とすようにしましょう。ダニやハウスダストの場合は、室内の充分な掃除が必要です。動物の場合は、できるだけ接触を避けたり、ペットの毛の手入れをしましょう。
一般的に、香辛料の多い食べ物やアルコールの摂取に気をつけて、家庭用品などに含まれる化学物質の刺激をできるだけ避けるようにしましょう。
かゆみを強く感じるようであれば、目薬による治療が必要です。目薬には2種類あります。
抗アレルギー剤の目薬は、アレルギーの原因物質に接触しても、アレルギーの反応を抑えてくれます。特に花粉症の場合は、花粉の飛ぶ時期の2週間前から使用すると予防効果があります。この目薬は、副作用も少なく長期間使用しても大丈夫です。
しかし、かゆみが強い場合はステロイドの入った目薬でないと治りません。ステロイドの入った目薬を使用する場合は、副作用に充分気をつける必要があります。知らない間に眼圧が上がり緑内障になっていたり、感染に弱くなったりする場合もあります。
目の状態や症状に合わせて、1種類の目薬のみで良い場合と2種類を同時に使わなければ治らない場合もあります。さらに、ステロイドの目薬にも種類や濃度の違うものが幾つかあります。これらの目薬を上手に使い分ける必要があります。
そのためには、医師の診察と検査のもとに適切な目薬を処方してもらい、その使い方の指導を受けましょう。