2014年7月
【金土日】大切な心の健康づくり
ストレスやメンタルヘルスという言葉がよく聞かれるようになり、心の健康づくりは身近なテーマになっています。
心の健康づくりに大切なことは、まず自分が病気であるかどうかについて自己判断をしないことです。家族やかかりつけの医師もしくは心療内科、精神科の医師に相談することが大切です。
「自分は病気ではない」「自分のやり方で治す」「薬なんか飲みたくない」などは身体の病気の場合でもありますが、心の病気を持った場合では、今なお残っている偏見などから、自分のやり方だけで治そうとする場合が珍しくありません。
心の病気は、たとえ精神病と言われる病気であっても、治療法があるものです。いわゆる幻覚や妄想という症状にも効果のある薬があります。幻覚や妄想は怖いと思われがちですが、適切に薬を飲むことで症状は改善し、消えることも多いです。また薬の効果は、躁うつ病やうつ病など気分の障害と言われる病気でも効果が認められています。
心の病気には様々な種類があり、また同じ病名の場合でも、人によって異なる症状が現れます。
微熱や頭痛、動悸など身体の症状が出ているのに、内科では異常がないと言われる状態には、心の悩みが身体の症状として現われている場合や、うつ病による可能性もあります。職場の人間関係で悩んだり、夫婦や親子関係で悩んだりするなども、本人の性格の問題だけでは説明ができない不安やうつ状態である場合があります。責任感から自分を責めて、迷惑をかけているとか、物事の判断力が低下してきている場合には、うつ病が疑われます。
心の病気の治療法は、身体の病気と同じように薬物療法がありますが、精神療法など薬物以外の治療法もあります。また、それぞれの病気や状態によって、身体の病気でいえば肺炎では安静が必要なように、しっかりと休養が必要な場合や、糖尿病や成人病でよく言われるように、規則正しい生活や運動が勧められる場合もあります。
心の病気は、身体の病気と同じように、適切な診断と治療を受けることで治ることが期待できるものです。困ったことがあれば、決して一人で悩まずに、かかりつけの医師や心療内科、精神科の医師に相談してください。