2014年10月
【水曜】 インフルエンザの予防
冬が近づいてきて、インフルエンザの流行が心配な季節を迎えました。
冬は大気が乾燥し、部屋の中での生活も多くなりがちですから、すぐに流行しやすいのです。まずは「手洗い、うがい」を心がけることが大切です。
インフルエンザは、A型とB型の2種類のウイルスに感染して発病します。どちらも毎年変化しているために、「昨年は予防接種をうったのにかかってしまった」という患者さんもおられますが、もちろん、予防接種をしていれば病状は軽く済みます。
インフルエンザには予防がなにより大切です。
普段から栄養バランスに気をつけた食生活、十分な睡眠、適度な運動をして体を鍛えて、抵抗力をつけておきましょう。しかし、常日頃から注意していればインフルエンザにかからないかというと、そういうわけでもありません。
もう一つの準備として、「防げる病気に備える」ということから、インフルエンザワクチンを接種しておきましょう。
インフルエンザが一番流行する時期は、その年によって多少異なりますが、例年の傾向は12月から2月頃と言ってよいでしょう。従って、11月頃に接種されることをおすすめします。特にご高齢の方は合併症(併せて起こる病気)を起こしやすく、不幸な結果を招くこともあります。高齢者の予防接種に対して補助を出している自治体もありますから、お住まいの地域の役所にお尋ねください。
インフルエンザにかかると、高い熱や咳、鼻水が出たりします。また頭痛や喉の痛み、全身の筋肉や関節の痛みも強く、倦怠感も強くなり、とても辛くなります。このような症状があれば、すぐに検査して早期治療をおすすめします。飲み薬、吸入の薬、点滴注射などの治療があります。
インフルエンザ初期の方は、検査が陰性の場合もあります。48時間以内に受診するかどうかは、かかりつけの医師と相談されるとよいでしょう。
もしかかってしまった場合は、1週間は外出を控えて、周りの人にうつさないようにすることが大切です。また1度かかったといっても、その年のうちにまたかかることもあります、よく注意しましょう。