2014年11月
【火曜】 11月8日は「いい歯デー」 歯の健康を守りましょう
11月8日は、118(イチイチハチ)の語呂合わせで、「いい歯デー」と呼んでいます。これは1992年に私たち保険医協会と全国組織が提唱して、「保険で良い入れ歯」の実現を求める運動とともに普及してきました。なお10月8日の語呂合わせは「入れ歯デー」と呼んでいます。
「いい歯デー」の前後には、歯の健康についてぜひ関心を持っていただきたいと思います。
人間の口の中は暖かく、いつも水分があって、身体を防御するために300~400種類もの細菌が棲んでいます。これを「常在菌」と呼びます。この細菌は、栄養分が豊富であるために、歯周病を起こす悪玉菌にとっては「バイキン天国」となります。
たった1ミリグラムの歯垢(しこう)と呼ばれる歯の汚れの中には、約一億の細菌が繁殖しています。口の粘膜は元気にがんばって健康を保とうとしていますが、体調を崩したりしますと、歯茎(はぐき)が赤く腫れ上がったり、噛むときに痛みが出ることもあります。また、歯の表面や内部に細菌が入り込んで虫歯や歯の神経まで侵してしまうこともあります。さらに虫歯は、残念ながら自然に治癒することはありません。
それらを防ぐために、口の中の細菌の数を減らすブラッシングが本当に大事です。
ブラッシングでは、歯と歯茎の境目と、歯と歯の間がとくに汚れやすいので、毛先を使ってしっかり磨いてください。ブラッシングの方法や歯間ブラシ、糸ようじ等の使い方は、口の中の状態に合った方法がありますので、かかりつけの歯科医院で教わってください。また、舌に付いた苔状のものを舌苔(ぜったい)と言いますが、それも舌ブラシを使って取り除くことができます。
みなさん、11月8日の「いい歯デー」をきっかけに、定期検診を受けるようにしましょう。
検診の期間は、3カ月から4カ月に一度が良いでしょう。歯の状態の良い方は年に一度でOKの方もおられます。毎月チェックが必要な患者さんもおれらますので、歯科医院でご相談ください。