2015年2月
【火曜】 子どもが「お腹が痛い」という時
子どもが「お腹が痛い」という場合、明らかにお腹に原因がある時もあれば、必ずしもそうでない場合もあります。
特に、まだうまく言葉で訴えることのできない小さい子どもでは、身体の他のところが痛かったり、気持ちが悪いとか、あるいは甘えたい時や、かまってほしい時にも、「ポンポン、痛い」と言うことがあります。
お腹が痛いと言ってきた場合に一番大切なことは、お腹に限らず、例えば手術を必要とするような、急を要する状態であるかないかを見極めることです。
まずは、ゆっくりと子どもの訴えを聞き、やさしく話をしてみましょう。そして、いつもと違う様子がないか探してみましょう。顔色は悪くないか、苦しそうな表情をしていないか、痛みを身体で訴えていないかなどがポイントです。
さらに、吐き気はないか、便は出ていたか、下痢はしていなかったか、便に血が混じったりしていなかったか、また、ひどい咳をしたり、ゼーゼー苦しそうな呼吸をしていないか、発熱はないかなど、お腹の痛み以外の様子をよく見ることも大切です。
普段とあまり変わらないようであれば問題はないでしょう。そして、やさしくお腹に手をあててさすってあげましょう。くすぐったそうに笑い転げたり、気持ち良さそうにしていれば、心配はなさそうですね。
反対に、体をくの字にして動かなかったり、手で触ると顔をしかめたり、嫌がって泣いたり、身体をよじらせて逃げようとしたりする時は、注意が必要です。病院を受診しましょう。
かなり激しく痛がるような場合でも、さっきまで元気にしていた子が急にお腹を痛がり、しばらくするとケロッとして機嫌よく遊んでいるような時は、急を要することは少ないと考えられます。しかし、それらを繰り返すうちに、元気をなくしてぐったりしてきたり、吐いたり、ひどい下痢や血の混じる便が出るような場合は、重い病気の可能性もありますので、病院を受診してください。
子どもがお腹を痛がる原因として一番多いのは便の異常です。下痢あるいは便秘のことが多いようです。日頃から便通を整えるように心がけましょう。