兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2015年6月

【月曜】 うつりやすい結膜炎にご注意

 結膜炎とは、眼の白目やまぶたの裏に炎症が起こる病気のことです。赤ちゃんからお年寄りまで、年齢・性別に関係なく起こる病気で、原因はいろいろです。

 すべての結膜炎がうつりやすいわけではありませんが、特にウイルス性の結膜炎は、非常に感染力が強く、毎年7月から8月をピークに、家庭内や学校・職場などで、しばしば集団感染がみられます。

 症状は、眼が赤い、目ヤニや涙がたくさん出る、まぶたが腫れる、眼がゴロゴロする、眼が痛いなどです。そしてまぶしい、見えにくいなど視力の障害が生じることもありますし、発熱やのどの痛み、全身倦怠感など、眼以外の症状を伴うこともあります。

 ウイルス性結膜炎は非常にうつりやすいのが特徴ですので、早めの受診が大事です。

 現在、ウイルスに対する特効薬はありませんが、細菌などの合併する感染も考えて、抗生物質や消炎剤の目薬などで治療します。治るまでに2~3週間かかる場合もあり、何より人にうつさないように気をつけることが最も重要です。

 うつさないための主な注意点は次の6つです。①眼をこすったり触ったりしない、②よく手を洗う、③タオルは家族でも別々にする、④目薬は結膜炎の眼だけに使う、⑤自分の目薬を他の人の眼には使わない、⑥お風呂はなるべく最後に入る、などです。また学校やプールは、許可があるまで休んでください。

 ウイルス性結膜炎は、うつってから症状が出てくるまでには数日間の潜伏期間がありますので、しばらくの間は油断できません。家族全員が次々にうつってしまうことも珍しくありません。うつりやすい結膜炎かそうでないかがすぐには分かりにくい場合もあります。その場合は、念のためうつりやすい結膜炎と思って気をつけてください。

 いずれの結膜炎でも、早めに眼科専門医を受診し、適切な治療を受けることが予防にもつながります。

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