2015年7月
【金土日】夏の皮膚トラブル~虫刺され~
夏に多い皮膚のトラブルとして、虫刺されを紹介します。
まずは蜂です。
刺される蜂の種類はキイロスズメバチ、アシナガスズメバチ、ミツバチのどれかです。
蜂に刺されないためには、まずは近づかないようにすること、次に、強い香りの香水や整髪料の使用を避けること、さらに、白っぽい薄い色の長袖・長ズボンを選ぶことです。特にスズメバチは、農作業や庭仕事の時など、木材やプレートを除去した時に刺されやすいので、注意しましょう。
蜂毒は、体内に入ると「異物」と判断されることもあり、その時はアレルギー反応として蕁麻疹や痒みが起こります。ひどくなると呼吸がしにくくなり、全身に症状が出ることもあります。刺されてから5分~10分で息苦しさなどの症状が出てきたら非常に危険な状態ですから、すぐに救急車を呼びましょう。
次にチャドクガです。
チャドクガは、お茶の葉や山茶花、椿の葉っぱについている2.5㎝ほどの毛虫です。庭の木を剪定している時などに、毛虫の細かな毛が風で飛んできて体に触れたときに起こる皮膚炎を「チャドクガ皮膚炎」と言います。6月と9月によく見られます。乾いた洗濯物につけばとくに体の露出部に赤い点状の斑点が出て、強い痒みもある病気です。
本人は原因が分りにくいことが多いですが、症状が出たら患部を冷やして、皮膚科を受診してください。
最後にネコノミです。
水疱が膝から下を中心にできる「ネコノミ症」という病気があります。
野良猫が潜むような草むらを散歩していると、猫の体から飛び出したノミが、通りかかった人に飛びついて刺すことで起こります。草むらだけでなく、近くに野良猫がいる場合も疑われます。
膝から下に多いのは、ノミが跳ねる高さがその程度だからです。そのため、草引きのためにしゃがんでいれば、腕や体にもできる可能性があります。
直径3cmほどの水疱ができるために怖い病気と思いがちですが、慌てて破らないようにして皮膚科で診てもらいましょう。