2016年4月
【木曜】 胆管がん
胆管がんは、膵臓がんなどと並んで早期発見の難しいがんの一つです。胆管は、肝臓で作られた胆汁を胃の先にある十二指腸まで流す管で、肝臓の中を走る「肝内(かんない)胆管」と、肝臓の外を走る「肝外(かんがい)胆管」に分かれ、どちらにもがんが発生します。
胆管がんは、日本人に多い病気で、高齢者に多く、男性に多い特徴がありますが、最近では印刷業でインクの洗浄剤を多量に使用する若年者の胆管がんが大きな話題となりました。
胆管がんの代表的な症状は黄疸で、約半数の患者さんにみられます。胆汁の流れが悪くなることで起こる症状で、眼が黄色いなどで気づかれますが、体のかゆみや、尿の色が褐色になって気づかれることもあります。
黄疸が無い場合は、血液検査で、AST(エーエスティー)やALT(エーエルティー)が上昇する肝機能障害や、ALP(アルカリフォスファターゼ)などの胆道系酵素の上昇から胆管がんが見つかる場合があります。
治療は、外科手術が最も有効な手段です。日本では、胆管がん患者さんの約70%に手術が行なわれています。肝臓の中や肝臓に近い場所にできた胆管がんでは肝臓切除が行なわれ、十二指腸に近い場所にできた胆管がんでは、膵臓の一部や十二指腸を一緒に切除する手術(膵頭十二指腸切除術)が行なわれます。いずれにしても、胆管がんでは、手術時間が7~8時間、手術死亡率が数%とされる大きな手術となることが多いのが特徴となっています。
がんが広がり、手術が不可能な場合でも、最近効果的な抗がん剤も開発されており、治療の選択肢が増えてきています。また、抗がん剤の効果でがんが小さくなり、その後に手術が可能になった患者さんの報告例も増えてきています。一方で、放射線治療の有効性は十分に確かめられていないのが現状です。
顔の色が黄色くなった、尿の色がおかしい、などがありましたら、すぐにかかりつけ医に相談するようにしてください。