兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2016年11月

【月曜】 子どもの薬の飲ませ方

 薬は基本的には食事と関係なく飲ませてもかまいません。服用に要する時間についても、嫌がる場合は一気に飲ませるのではなく、30分以内の時間で少しずつ飲ませましょう。

 一日2回飲む薬は、朝に薬を飲んで、次は帰宅してから飲ませてもかまいません。一日3回飲む薬も、食後に飲ませるのではなく、単純に6時間から8時間空けて、もしくは少なくとも4時間は空けて飲ませればよいわけです。もし、真夜中に咳などで目が覚めてしまったら、前の服用時間から6時間ぐらい空いていれば、薬を飲ませてもかまいません。ただし、食前に服用しないといけない抗生剤などもありますので、主治医が処方した薬については、医師と相談するのがよいでしょう。主治医の先生に相談すれば、一日3回のお薬を、一日2回や1回飲むタイプの薬に変更してもらうことも可能です。

 どうしても薬を飲まないお子さんの場合には、アイスクリーム、練乳、ココアや市販のお薬服用のためのゼリーなどに混ぜるとよいかもしれません。保護者の方も病気のお子様のお世話でお疲れとは思いますが、お薬を飲む子どもの気持ちや立場に立ってみていろいろ工夫してみてください。コツは、お薬の味がよくなるように、しかも一回の量が増えないようにすることです。

 最近、小学校や幼稚園、保育園に薬を持たせる保護者がおられますが、基本的にお薬は、ご自宅で飲ませるようにした方が良いと思います。なぜなら、薬の管理のこともありますし、どうしても薬を飲まないといけないぐらい病気がひどいのであれば、本人の安全や他人への感染の点から考えて、登園・登校を見合わせる方がよいからです。

 お仕事の都合などでやむを得ず病気の子どもを看ることができない時は、医療機関や保育所等の専用スペースで看護師や保育士さんが保育してくれる「病児・病後児保育」の利用を検討しましょう。施設により利用時間・料金等が異なります。兵庫県健康福祉部こども局こども政策課、電話078-362-4232で実施施設をお尋ねください。

 なお、日本ではまだ広がっていませんが、欧米では、咳止め、熱冷まし、吐き気止め、下痢止めなど症状を止める市販の風邪薬は、6歳以下のお子さんには飲ませない方が良いと言われています。したがって、それほど症状がひどくない場合は、無理に飲ませなくても大丈夫でしょう。

 

 

     

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