2017年2月
【火曜】 口内炎
口内炎とは、頬の内側や歯肉等の口腔内その周りの粘膜に起こる炎症の総称で多くの人が一度は経験したことがあると思います。口の中は、外から侵入する細菌やもともと口の中にいる細菌に対して防御する反応が強いですが、体の抵抗力が落ちて傷ができたりすると敏感に反応して口内炎になると言われています。もう少し具体的な原因をみてみましょう。
1つ目は、免疫力の低下、ストレスや食生活の乱れ(特にビタミンB2、B6の不足)により起こります。
2つ目は、歯ブラシの角や入れ歯が当たったり、鋭利な歯があたるなど物理的な要因で起こります。
3つ目は、歯磨き粉の中に含まれる「ラウリル硫酸ナトリウム」という成分が口内炎の原因になることもありえます。
4つ目は、タバコも口の中の衛生面で良くありません。タバコの中のニコチンやタール、一酸化窒素によって起こります。
口内炎の種類ですが、一番多いのがアフタ性口内炎でこちらは若い人に多くみられます。通常10日~2週間もすれば自然に治ります。他にも、ウイルス性口内炎、カタル性口内炎、アレルギー性口内炎、ニコチン性口内炎があります。
治療法としては、ビタミンB2、B6、ビタミンC、鉄分、亜鉛等をしっかり摂り、バランスの良い食生活を心掛けること、口の中の細菌の繁殖を防ぐよう清潔に保つこと、免疫力を回復させる為に睡眠をしっかりとること、塩水やハーブティーでうがいをすること、ステロイド入りの口内炎の軟膏を塗ること、また保険適用がない治療法として、病院で炭酸ガスレーザーをあてること等があります。
口内炎は、出来ると非常に痛みが強く、日常的に支障をきたすものですから、栄養のバランスやストレスに気を付け、口の中を清潔に保ち、未然に防ぐようにしましょう。なかなか治りにくい場合は、舌がんの初期のこともありますので、かかりつけ医に相談して下さい。