兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2017年4月

【水曜】肩こりと枕

 からだの不調の訴えの中で、肩こりは腰痛に次いで2番目に多く、男性で約6%、女性は約12%に達しています。また肩こりの年齢分布では、若い人での増加傾向が指摘されています。若い人に肩こりが増えている理由として、精神的ストレスや運動不足の影響が考えられます。

 一般に肩こりの対応策として、肩たたき、湿布、鍼灸、マッサージなどをする人が多いようですが、肩こりには様々な疾患が隠れていることがあり、頑固な肩こり、首まわりの痛みが続く場合は専門である整形外科医を受診してください。

 それらの疾患のない肩こりは、神経及び血行不良に基づく筋肉の緊張や疲労が原因と考えられます。これには、なで肩などの体質や心理的要因や生活習慣が引き金として関係しています。

 肩こりを治すには、生活を規則正しく、姿勢を正し、運動して首まわりの筋肉をつければよいのです。また慢性的な肩こりには、暖めて血の流れを良くすることも重要です。症状にあわせて痛み止めの薬、ビタミン剤、筋肉の緊張をとる薬、精神安定剤なども利用されます。

 精神的なストレスを減らすために、レクリエーションやスポーツも有効です。

 またリラックスした安眠を得るためには、枕も大切です。枕の役割は寝ている時に、敷き布団と頸の間にできる隙間を埋めることです。リラックスした首の位置を保つことができれば肩こりは軽減します。最近では百貨店などに枕の専門家(ピロウフィッター)がいるところも多く、ここで相談するのも良いでしょう。

 症状により高めの枕が良い方や、枕以外に両肩の下にクッションを置くと痛みが軽減する場合もあります。

 頑固な痛みが続く場合には、まず専門医を受診して重大な病気が隠されていないか診察してもらってから枕を選びましょう。

 

 

      

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