2017年5月
【金土日】心身症
心身症は、精神科でなく心療内科の疾患です。うつ病や、神経症や他の精神病とは区別しています。仕事のトラブルや家庭内の揉め事で高血圧や、胃潰瘍になったりするのが一つの例です。病気の発病や経過に心理的な因子や社会的な因子が関係して、身体の色々な障害を引き起こす病気のことをいいます。しかし、病気は必ず何らかの社会生活上の影響を受けています。
同じ不快な事件に出会っても、人により、対象により、対応が色々で、ストレスに対する反応も様々です。悲観的になる人、攻撃的になる人、淡々と過ごす人、なんでも反対する人など様々な対応を示します。この良くない反応の仕方を改めることが必要になります。
自分が意識しているか、していないかにかかわらず、皆さんは、朝起きてから寝るまで、なんとなく習慣で生きています。その習慣が周囲との対応の良いものであるなら先ず好き、嫌いで行動を決め、理屈が後からついてきます。好き嫌いはあります。対応の悪い習慣は変えるのは大変で、困難です。
しかし相手を変えることは出来ませんので、物の見方を変え、対応の方法をかえるしかありません。全てその通りになるとは限りませんが、欠点を責めず、長所を褒めるなどを試してみて下さい。これを行うと、自分の体内のオキシトシン等のホルモンが増加して、心や身体を楽にすることもあると言われます。
心身症の治療は相手の話しを聴いて理解する力が不可欠です。自分一人では難しいので、心療内科の先生や、心理カウンセラーの先生に相談されるのが良いかと思います。意外とかかりつけの先生が短い時間で的を射たアドバイスを下さるかとも思いますのでご相談ください。