2018年4月
【火曜】若年者にも拡がる歯周病
世界でも多くの人々が歯周病にかかっています。現にギネスブックでは次のように紹介されています。“全世界で最も患者が多い病気は歯周病である。地球上を見渡してもこの病気に犯されていない人間は数えるほどしかいない”以上がギネスブックからの引用ですが、日本でも成人の80%以上が歯周病にかかっているという国の調査結果があります。
なぜそんなに多いのでしょうか?そもそも歯周病は口の中を不潔にすることから始まります。詳しくは、歯と歯茎の間を不潔にして、雑菌が繁殖し、その雑菌の毒素のため歯肉に炎症が起こりその炎症による出血が見られるようになります。
ちなみにこの雑菌のかたまりのことを英語でプラークと呼びます。大切なことは、この雑菌・プラークを取り除く、つまり清潔にする係りは本人です。自分自身がやらなくてはいけないのです。現実的には歯ブラシなどを使って清潔にするのですが、自己流はだめです。以上がこの病気が蔓延している大きな理由のひとつなのです。
さて雑菌・プラークを取り除くこと、口の中を清潔にすることを“プラークコントロール”と呼びます。プラークコントロールは毎日、正しく行うと効果があり、歯周病の予防となります。重ねて言いますが自己流はだめです。子どもにとってもしつけの一環といえるでしょう。以上のような理由により若年者のみならず成人にも広がっているわけです。
歯周病の前段階は歯肉炎ですが、必ず歯と歯の間から始まります。子どもさんの歯茎を見て、歯と歯の間の歯肉が赤ければ要注意です。正しいプラークコントロールを歯科医院の歯科衛生士さんから習いましょう。