兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2019年2月

【火曜】スポーツで歯を失わないために

 近年、スポーツを愛好する人々が増えています。以前から、ボクサーがするマウスピースは有名ですが、現在では様々な競技でマウスピースが使われています。これを現在ではマウスガードとかスポーツガードと呼んでいます。

 ここではマウスガードと呼びましょう。どのようなスポーツで使われているのでしょうか。激しく体をぶつけ合うアメリカンフットボールやラグビー、ボクシングなど打撃競技では空手なども有名です。変わったところでは重量挙げ競技でも使用されています。

 マウスガードの効用としては、接触時の歯の損傷を防ぐだけでなく、顎の骨の骨折も予防できますし、脳しんとうを防ぐのにも有効です。重量挙げなどではより強い力が出ると言われています。

 マウスガードは主に、上の顎に装着し、ゴムとプラスチックとの間のような材質になっています。各競技で幾分設計は異なりますが、いずれもクッションのように上と下の歯の激しい接触を防いで、歯や顎の骨折や脳しんとうを防ぐ目的は一緒です。

 スポーツ界では、マウスガードの義務化の傾向がありますが、教育現場でも子供の歯を守るためにも考えてもらいたいものです。

 スポーツ用品店などには、ペーストを熱湯で軟化させたり、ジェル状のものを混ぜ合わせて作るなど、自分自身で作れるものもありますが、不正確なマウスガードは粘膜を傷つけるだけではなく、関節も痛める結果となってしまうこともありますので、歯科医院で正確なマウスガードを作ることをお勧めします。

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