2021年2月
【月曜】 いじめ
いじめは、今日では児童生徒に限るものではなく、大人をも含む大きな社会問題となっています。一般的にはいじめというと、言葉による脅しや暴力、集団での無視やからかいなどのイメージがあるかもしれませんが、インターネットやSNSが広く普及している現在では、もっと複雑で解決が難しいような要因も多く見出されてきています。
いじめに遭っている時、子どもや未成年であると特に、そのことをすぐに言葉で伝えることができず、生活上の異変として現れてくることが多いため気をつけなければなりません。そのシグナルとして、体調不良、異常な傷やけが、不機嫌、成績の低下、持ち物の紛失、衣服の汚れや破損、金品の持ち出し、などがあげられます。
このような事態に気づいた時には、本人にいきなり問いただすのではなく、冷静に様子を見極めて、まずは学校の先生に相談しましょう。いちばん大切なのは、いじめ被害に遭っている本人の心とからだの安全を守ることです。それは命を守るということです。いじめを軽く考えて無理に学校に行かせたりせず、本人の意思を尊重し、注意深く対応しましょう。
学校の先生と相談しても適切な対応が得られない場合には、それ以外の相談窓口を利用してはどうでしょうか。専門の窓口としては、県内各地の「子ども家庭センター」や、教育委員会がおこなっている「ひょうごっ子悩み相談センター」などがあります。
ひょうごっ子悩み相談センターの24時間ホットラインは、電話番号0120-0-78310 (悩み言おう)です。
また、厚生労働省がおこなっている「こころの健康相談統一ダイヤル」は、電話番号0570-064-556(おこなう まもろうよ こころ)で、各都道府県の電話相談につながるようになっています。
どんな小さなことであっても、自分たちだけで抱え込まず、専門家と話すことをおすすめします。