2021年5月
【火曜】 お薬の正しい飲み方
お薬を、安全かつ効果的に使用する正しい飲み方についてお話します。
お薬は両刃の剣。正しく使えばあなたの健康を守ってくれますが、使い方を間違えると、反対に健康を害してしまいます。お薬の正しい飲み方をチェックしていきましょう。
1、お薬の説明書をチェック
薬をもらったら「薬の説明書」をしっかりと読んで下さい。
2、用法、用量をチェック
薬は体内でもっとも効果が発揮されるよう、飲む時間や形、1回量などが工夫されています。自己判断で服用量を増減する事は危険ですので、絶対に止めましょう。
3、薬を飲む時間のチェック
「起床時」服用は、朝起きてすぐです。
「食前」は、食事の約30分前。
「食直前」は、食事のすぐ前。
「食直後」は、食事が終わった直後。
「食後」は、食事が終わってから約30分以内のことです。
「食間」は、食後2時間位経った頃のことで、食事の最中に薬を飲むということではありませんので、間違わないようにしましょう。
「就寝前」は寝る30分くらい前。
「頓服」は、「痛むとき」「発熱時」など指示された症状が出たときにだけ飲む薬のことです。
4、保管方法のチェック
直射日光を避けて湿気の少ない涼しい所、乳幼児の手が届かない所に保管して下さい。
5、飲み方のチェック
特別な指示がない限りは、コップ1杯の水かぬるま湯で服用して下さい。ジュースや牛乳、スポーツドリンクは避けてください。
6、他の薬や、食べ物、サプリメント等の併用についてのチェック
数か所の医療機関にかかっている方は、同じ成分の薬が処方されているにも関わらず、名前や形が違うことで気がつかない事もあります。薬を安全に有効に服用していくために、(スマホ登録ではなく)「お薬手帳」を持つことをお勧めします。飲んでいるお薬やサプリメントなどを、すべて記録して医師や薬剤師に確認してもらいましょう。そのためにも、気軽に健康や薬の相談ができる「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」を決めておく事をお勧めします。
最後に、お薬を正しく飲んで健康維持するために、薬局、薬剤師を、身近な健康サポートパートナーとしてどんどん利用して下さい。