2021年6月
【火曜】新型コロナと歯科検診
6月4日はむし歯予防デーです。皆さん、コロナによる巣ごもりでむし歯になっていませんか。
以前は歯科医院に虫歯と歯周病の定期検診に通っていたけれどコロナで中断してしまったままでまだ再開されていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。これまで通り、歯科医院を受診されてはいかがでしょうか。
受診を控えていて急にむし歯が増えた方がいらっしゃるのですが、対策の1つとしておススメなのが、むし歯や歯周病予防のためのうがい薬です。デンタルリンス、マウスウオッシュなどの名称で販売されており液体歯磨きとは別物です。中でもフッ素入りのものがおススメです。これはむし歯菌を弱らせたり、歯を強化したり、歯の再石灰化を促進するなどの効果があります。歯磨きの後に使用してダブルケアをします。
一方、コロナ禍でストレスが溜まることによる食いしばりによって、奥歯が痛んだり、詰め物が外れたりするケースが最近増えています。特に一番奥の歯である第2大臼歯です。食いしばりによりこの歯の被せがとれたり、歯が破折したりしています。対策として昼間は食いしばりを意識的に避け、夜間はマウスピースを使用して下さい。
また、大阪府知事による「歯科医院ではコロナによるクラスターが1件も発生していない」という報道は記憶に新しいところですが、コロナで歯科医院は院内感染の恐れがあり危険とお考えの方もおられますが、歯科医院は安全です。スタッフも朝の検温から始まりうがい、手洗いの励行、外食は控えセミナーなどもできる限りWEB受講などを行い人込みは避ける、グローブの着用、交換、器具の徹底した滅菌、ディスポ製品の使用など万全の対策をしています。よろしければ兵庫県保険医協会発行のパンフレットをご覧ください。ともあれお口の中の状態は全身の健康に影響を及ぼします。お口の中をきれいにすることで糖尿病、心疾患、誤嚥性肺炎やアルツハイマー型認知症の予防にも良い結果が出ています。また、手術の際に入院期間の短縮になります。みなさん、歯科の定期検診で健康を維持しましょう。