兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2021年8月

【火曜】 保険でより良い歯科医療

 保険医協会は「保険でより良い歯科医療を」の運動に取り組んでいます。

 最近の研究により、「歯や入れ歯の状態が良い人は健康で長生きの可能性が高い」ことが示され、また、お口の汚れが、特に歯周病と、生活習慣病との関連があることもわかってきています。そのため、日頃より歯の治療やクリーニングなどを行ってゆくことは健康を保つ上でとても重要なこととなってきました。

 皆さんは歯科医院にかかるときに、「お金がいくらかかるだろうか」とか「保険の治療と自費の治療では違いはなんだろうか」とか「白い被せがいいが保険で治療ができたらいいな」などと考えたことはありませんか。

 私たちの考える医療とは「いつでも」「どこでも」「誰でも」が基本です。

 すべての病院、医院が「いつでも」「どこでも」を満たすことは難しいこともありますが、皆さんの一番の願いはやはりお金のあるなしに関わらず「誰でも」平等に医療が受けられることです。歯科においては「お金の心配をしないで歯科治療を受けたい」「丈夫で違和感の少ない入れ歯や、白い被せ物などを保険でできる治療にしてほしい」という要求は切実です。

 特に現在、新型コロナによる収入の減少や、解雇されたり職につけないということがたくさん起こっています。このような時こそ国民がお金の心配をせず、国の責任で安心して医療にかかれるようにすることが大事です。

 「保険でより良い歯科医療を」という運動は約30年前に「保険で良い入れ歯を」という全国的な運動から始まり、そのため良い材料を使用した入れ歯を保険でできるようになり、以来、この運動で署名を全国で約27万筆(2019年実績)も集めたり、集会を開いたり、国会議員や厚生労働省に直接懇談を申し入れたりと粘り強い努力を重ね、大きな運動となってきました。近年では保険でできる白い被せ物が奥歯やアレルギーのある方にも範囲が広がり、また低い評価であった歯科技工士の報酬が認められたりと、着実に成果を獲得してきました。

 今年は2年に一度の全国的に請願署名を集める年です。署名の請願項目は3つあります。

 請願項目の1つ目は「お金の心配をせず、安心して歯科医療が受けられるよう、窓口負担を下げてください」

 2つ目は「健康保険で受けられる歯科治療の範囲を増やしてください」

 最後の3つ目は「歯科医療の充実に必要な国の予算を増やしてください」となっています。

 署名はあなたの声を国に届ける最も有効な手段の1つです。

 署名活動を行っている、かかりつけの兵庫県保険医協会に加入の歯科医院でぜひご協力をお願いいたします。

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