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健康情報テレホンサービス

2022年6月

【火曜】 口内炎について

 口内炎とはお口の中の様々な炎症のことを指す総称です。しかし一般的には直径が0.5ミリから3ミリ程度の真ん中が白くて周りが赤い小さなただれのことを言うことが多いです。歯科の専門用語で、この状態のことをアフタと呼びます。口内炎はベロ、ほっぺたの内側、歯茎などによく出来ます。できると醤油やソースがとてもしみます。小さな口内炎でも非常に食事に困ります。多くの人が一度は経験したことがあるのではないでしょうか?口内炎の原因は不明なことも多いのですが現在言われている原因のいくつかをお伝えします。

 1つ目は、免疫力の低下、ストレス、食生活の乱れ(特にビタミンB2、B6の不足)による口内炎。2つ目は、爪楊枝、歯ブラシなど尖った物が当たったり、歯や歯の詰め物や被せの形が鋭利で、それに粘膜が当たることで傷が出来て起こる口内炎。3つ目は、唾液の量が減り口腔乾燥によりお口の中が乾き、口の中の粘膜が傷つきやすい状況から起こった口内炎。その他にも原因となりうるものがありますが、複数の原因で起こっている場合もあります。また、ヘビースモーカーの人は口内炎が起こりやすいようです。タバコは歯周病も進行させますし、全身のあらゆる場所の癌のリスクも高めますので注意が必要です。

 治療法としてのお薬は、口の中に塗る軟膏、張り薬、うがい薬、などがあります。レーザー照射による治療法もあります。その他に、ビタミンB2、B6、ビタミンC、鉄分、亜鉛等をしっかり摂り、バランスの良い食生活を心掛けること。口の中のバイキンの繁殖を防ぐよう日頃から歯ブラシ、歯間ブラシ、糸ようじなどを使用してお口の中を清潔に保つこと。免疫力が落ちないように睡眠をしっかりとりストレスをため込まないこと。といったことも大切です。なかなか治りにくい口内炎はまれにがんの初期のこともありますので、1週間以上続く口内炎の場合はかかりつけ医に相談して下さい。

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