2023年8月
【月曜】 親と子の性教育
ひと昔前に比べると、性を取り巻く環境の変化は著しいものがあります。9歳で初潮をむかえる女の子もいたり、中学生で性交渉を経験している子供も珍しくなくなってきました。学校では避妊についてのピルの授業も行われています。
しかし、家庭ではなかなか性について話すことができていないのが現状です。親世代は自分たちがそういった教育を受けてきていないので、「どう説明したらいいかわからない」、「恥ずかしい」などと思っているようです。
インターネットの普及により、簡単に情報が手に入るようになってきました。しかし、都合のいい情報が多く、感染症や望まない妊娠、合意のない性交渉などについての情報は少ないように見えます。その結果、リスクを考えることなく、性交渉を安易に考えている子供が多いのも現状です。親が子供を守るという気持ちで、リスクに対する注意喚起をしていく必要があります。
意外と今の子供の方が性にオープンになっているような印象を受けます。親世代では受けなかった性の教育を、今は男女一緒に授業として受けています。どのように話したらいいかわからなければ、学校でどんな性教育を受けているか、子供に聞いてみるのもいいかもしれません。例えば「ピルって知ってる? 聞いたことある?」など聞いてみると、案外子供の方から話してくれるかもしれません。
禁止ばかりすると、親の目を盗んでやろうとするのが子供です。性交渉は決して恥ずかしいものではない、してはいけないものではないけれども、安易にするものでもないということを、親の経験から話すことができればいいでしょう。正しい情報を伝えることが大切です。
そして、色々なことで困ったとき、迷ったときは婦人科や泌尿器科に相談してください。