2023年12月
【金土日】乾癬
乾癬は皮膚の慢性的な病気です。最も一般的な症状は、皮膚の表面に現れる赤みや腫れです。皮膚細胞の生まれ変わりには通常4週間から6週間程度かかりますが、乾癬の場合、4日から7日で新しい皮膚細胞が生成され、古い皮膚細胞が堆積して斑点や鱗状の症状が現れます。
角化した皮膚細胞が異常に増殖し、表面に荒れた質感をもたらします。また、この病気にかかる人は、皮膚が非常に乾燥し、鱗状の斑点やプラークという厚い皮膚の斑点が見られることがあります。これらの斑点はしばしば粗い質感を持ち、かゆみを引き起こすことがあります。一般的には赤いぶつぶつのような状態から始まり、次第に拡大し、くっついて銀白色の厚いかさぶたの様になった発疹が認められるのが特徴です。
この病気の原因は不明といわれていますが、免疫系の過剰な反応によって引き起こされる可能性も指摘されています。
乾癬は個人によって症状や重症度が異なり、軽度から重度までさまざまです。一般的な症状に含まれるのは、赤い斑点や皮膚の腫れ、魚の鱗のような皮膚のあつまり、時としてかゆみや痛み、乾燥したひび割れた皮膚、爪の厚さや色の変化です。
乾癬は顔、頭皮、肘、膝、背中など、特定の部位に現れることがよくあります。また、関節に炎症が起こる場合もあり、これを乾癬性関節炎と呼びます。
乾癬は完全に治癒することは難しい病気であり、治療の主要な目標は症状の管理と生活の質の向上です。治療法には、塗り薬、光線療法、飲み薬、生活習慣の改善などがあります。近年ではバイオ医薬品と言われる生物由来の注射薬による治療も広がっています。
きっかけとなる要因を避けることも大切です。ストレス、急激な気温の変化、喫煙、アルコール摂取などが症状を悪化させる可能性があります。また、肥満や糖尿病との関係も指摘されています。これらに注意することが必要です。
最も重要なことは、専門の医師の指導を受け、個別の治療プランを立てることです。乾癬は他人にうつるものではないため、安心して医療アドバイスを受けて治療をしてください。