2023年12月
【火曜】薬の副作用
薬を飲んだ時には、治療目的としている作用以外の作用が現れることがあります。これを副作用といいます。全ての薬には、程度の差はありますが、主作用の他に副作用があります。
いくつかの薬の副作用について紹介します。
①風邪薬
風邪薬に含まれる抗ヒスタミン剤は、鼻水を止める作用があります、しかし、人によっては眠気や倦怠感、口の渇きなど望んでいない症状を感じる事もあります。また、風邪薬には解熱鎮痛剤の成分が含まれていることもあります。そのため、風邪薬と他の解熱鎮痛剤を一緒に使うと過剰摂取になる場合もあります。
②解熱鎮痛剤
解熱鎮痛剤には痛みを止める作用や、熱を下げる作用があります。しかし使いすぎると、胃や腎臓、肝臓に負担をかけ、胃痛、吐き気、倦怠感、皮膚発疹などを起こす事もあります。
③漢方薬
漢方薬の一部には、心臓や肝臓などに負担をかける成分が含まれます。使いすぎると血圧の上昇、浮腫、動悸などを起こす可能性があります。これらはごくまれな事ですが、「漢方薬に副作用は無いから安心だ!」とは決して思わないようにしましょう。
④睡眠薬
睡眠薬には、筋肉の緊張を緩める作用をもつ物があります。睡眠薬の服用後は、夜間の転倒に注意が必要です。
いくつかよく使われる薬の副作用をお話しましたが、同じ薬を飲んでも症状の現れ方は、アレルギーのある人、内臓疾患がある人、高齢者、妊婦・授乳婦、小児など、服用する人によって違ってきます。
では、副作用を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか?
第一は、医師、歯科医師、薬剤師の説明をしっかり聞いて、決められた用法・用量を守ることです。自分自身でも、もらった薬の説明書をしっかりと読み、薬の種類や副作用を確認してください。また、他の医療機関で服用している薬があれば、必ず医師、歯科医師、薬剤師に伝えてください。これらを心がける事により、薬の副作用リスクを減らすことができます。
気になる症状が現れた場合は、すぐに服用を中止して、医師、薬剤師に相談することが大切です。いつでも気軽に相談して下さい。
安心、安全に薬を使って、健康で快適な生活ができるようにしていきましょう。