2024年1月
【月曜】女性に多い冷え性
冷え性は女性に多い症状です。
冷え性そのものは病気ではありません。夏でも体が冷えている、手足が常に冷たい、人よりも寒がりなど、このような症状です。女性に多いのは、男性に比べて女性の方が体の構造上、「冷えやすい体質」になっているからです。
冷え性の原因は、血行不良と熱の産生不足です。クーラーや薄着など体を冷やす外的刺激が多いと、冷え性になりやすい体質になります。また、女性の衣服には体を締め付けるものが多く、それが血液の流れを妨げる原因になります。その他、ファーストフードや加工食品、甘い物など体を冷やす食べ物、パランスの悪いダイエットで筋肉が減ってしまう、ハイヒールや悪い姿勢で骨盤がゆがみ、血行が悪くなるなど、これらはすべて冷え性の原因となります。
女性は男性に比べて血管が細く、血液の流れが滞りやすいため、手足まで十分な血流がいきわたらなくなりやすいといえます。また、熱を作り出す元となる筋肉量が男性よりも少ないため、どうしても熱量不足になりやすく、平熱も低くなりがちです。運動不足になると、心臓が血液を押し出す力も弱く血行が悪くなります。
また、女性は男性に比べ、自律神経のバランスを崩しやすいと言われています。これは女性の一生にかかわる女性ホルモンの関与が考えられます。
冷え性のままでも健康に問題がないかというと別問題です。体温が低いと免疫力が下がったり、代謝が悪くなる、血液の流れが悪くなるなど、色々な病気の原因となります。また、月経不順や不妊症、風邪をひきやすくなる、内臓の働きが悪くなる、膀胱炎や膣炎など炎症を繰り返しやすくなるなどの影響もあります。
では、冷え性を治すにはどうしたらいいでしようか。冷え性の改善方法は基本的に生活習慣と食習慣の改善です。
医療機関で処方される漢方薬にも、冷えを改善する成分が含まれているものがあります。食品では、土の中にできる物・発酵食品などは体を温める食品です。ビタミンB1を多く含む豚肉、マグロ、卵、ゴマ、ほうれん草、レバー、イワシ、焼き海苔などや、ビタミンEを多く含むイワシ、カボチャ、ほうれん草、タラコなどを摂るようにしてください。体を冷やす食べ物を控えることも大切です。夏に採れる物、加工食品、ファーストフード、白米・白い砂糖など精白した食べ物は、体を冷やす食べ物です。もちろん、冷たい飲み物など、物理的に冷たい物も控えた方がいいでしょう。