2024年4月
【水曜】フレイル予防
フレイルという言葉を耳にする機会が増えていると思います。
でもフレイルって何だろうという方が多いのではないでしょうか。
「フレイル」は日本語では「虚弱」となります。人は心身ともに健康な状態から年齢と共に徐々に弱っていきます。その結果、生活をするために支援を受けたり介護を受ける必要がある状態になってしまいます。
「フレイル」は健康な状態と介護を受ける必要がある状態との間の状態を表現した言葉です。
フレイルには、体力が衰えてしまう「身体のフレイル」、地域や社会とのつながりが薄くなってしまう「社会性のフレイル」、認知機能や精神機能の低下が見られる「こころのフレイル」があります。この3つのフレイルはお互いに影響し合っています。3つのフレイルが連鎖することで急速に老い、衰えが進んでしまいます。
フレイルは予防できます。フレイル予防には「運動」「食事」「口腔ケア」「社会参加」の4つの柱があります。
フレイルの最も大きな原因は筋力低下です。何もしないと筋肉は衰えてしまいます。筋力低下を防ぐためには定期的な「運動」が必要です。
タンパク質をはじめ体を作るために必要な栄養をしっかり取るためには「食事」が大事です。そして食事をしっかりとれる歯の健康を維持するには「口腔ケア」が必要となります。最後が趣味や地域のボランティア活動への参加など「社会参加」です。
「フレイル」は早く気づき適切な対応を取ることで元の健康な状態を取り戻すことができます。最近歩く速度が落ちてきた、ちょっと歩くと息切れがする、食事でむせることが増えたなどということはありませんか?
これらはフレイルの兆しかもしれませんし、何か病気が隠れているかもしれません。少しでも気になるときはかかりつけ医や、それぞれの症状に応じて整形外科医や歯科医など専門医に相談してください。
フレイルを予防することで、ひとりでも多くの方が元気に自立した日常生活を送ることができるといいですね。みなさんでフレイル予防に努め、健康寿命を延ばしましょう。