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健康情報テレホンサービス

2024年4月

【火曜】妊娠中の服薬について

 妊娠したら、薬は服用できないの? もし服用したら、どうなるの?

 色々、心配になりますね。妊娠中の薬の服用について考えてみましょう。

 妊娠の服薬に関しては、妊娠時期、母体の健康、薬の特徴など、さまざまな面から考える必要があります

 妊娠時期は4段階にわけて考えます

 妊娠1か月前後は無影響期といわれます。妊娠に気づかずに薬を飲んでしまう場合が多い時期ですが、薬の影響はあまり受けないと考えられています。

 妊娠2か月前後は絶対過敏期といわれます。この時期は、神経・心臓・消化器官・手足など重要な体の臓器がつくられる最も大切な時期、最も薬の影響を受けやすい時期です

 妊娠3か月から4か月前後は、相対過敏期と呼ばれます。絶対過敏期よりは危険度は低くなりますが、胎児によって重要な期間がこの時期にずれこむこともあるので、薬の服用は慎重さが大切です。

 妊娠5か月から分娩までは潜在過敏期と呼ばれます。この時期、薬による奇形の心配はほとんど無くなりますが、内服する薬によっては胎児の動きや発育に影響を与える場合があるので注意が必要です。

 薬局でも手に入る一部の解熱鎮痛剤には、妊娠8ヶ月以降の服用が禁忌になっているものもあります。流産を引き起こす可能性があり、特に注意が必要です。

 赤ちゃんに対する薬剤の影響は妊娠のどの時期に薬剤を服用したかにより異なります。妊娠がわかったら、自己判断や、あやふやな情報に惑わされて薬を服用する事は、絶対やめてください。

 妊娠中、どうしても薬が必要になることがありますが、どの段階においても、自分の判断で市販薬などを飲まず、必ず医師か薬剤師に相談するようにしましょう。

 一方、血圧、糖尿などの慢性疾患の治療で、以前から薬を服用している人はすぐに主治医と相談してください。赤ちゃんの安全を最優先とするため、服用中止でなく、妊娠中も継続して使用する薬もあります。また妊娠中でも使える安全な薬に変更される事もあります。

 「妊娠したら薬を飲まずに我慢したほうがいい」と考えがちですが、必要な薬とうまくつきあってお母さんの健康を維持することが赤ちゃんの健康にもつながります。

 健康維持のため、これまで以上に規則正しい生活をしていくことも大切ですね。

 お困りの事、心配な事がある時は、いつでも、気軽に医師や薬剤師に相談してください。

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