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2024年7月

【火曜】実は歯ならびが大事!80歳で24本残す!

 8020運動はご存知でしょうか?これは日本歯科医師会と厚生労働省が提唱しているもので、80歳で20本の歯を残しましょう、すなわち一生ご自身の歯で過ごせるようにしましょうというものです。現在、目標達成者は何%くらいだと思われますか?

 この運動が始まった1993年には8020達成者は10%弱でしたが、2022年のデータでは50%を超えています。改善に取り組んだ先人の歯科医師や、国民の皆さまの努力の賜物です。現在は達成者を60%にする新たな目標が掲げられています。

 しかし、20本では大臼歯と呼ばれる咬む力を支える大事な歯が失われていることがほとんどですので、今後は24本残すことを目指しても良いと思います。

 改善には何が大事でしょうか? 歯を失う原因は何でしょうか?

 歯周病と虫歯がよく知られていますが、それらに続いて歯を失う原因の一つが歯の破折です。つまり、割れてしまって歯が使えなくなってしまうことです。2018年の調査では歯を失う原因の約20%が歯の破折でした。

 虫歯については、戦後虫歯を減らすため、虫歯の発症の原因である細菌感染、フッ素塗布による予防、糖分の摂取状況、時間によるお口の中の環境変化に着眼して対策し、見事に結果を出してきました。虫歯は毎年減少傾向で、幼稚園児で虫歯を有する割合は1984年は83%だったのに対し、2021年には26%でした。

 歯周病も発症の仕組みは虫歯と似ています。生活習慣、磨き残しや不摂生、タバコ、歯ならびなどの環境因子と、身体の状態、糖尿病、妊娠、ホルモン、お薬などや、細菌感染が原因になります。30代以上の3人に2人が歯周病とまだまだ多いですが、改善の方法がわかりやすいので、徐々に減ってくると思います。

 では、歯の破折はどのようにしたら減らすことができるのでしょうか? ここでテーマの歯ならびが出てきます!

 歯ならびは虫歯や歯周病にも関係していますが、歯の破折の原因には特に大きく関係します。東京歯科大学の行った8020達成者と咬み合わせの関係についての調査では、8020達成者の84%が正しい咬み合わせで、受け口の方や噛んでもきちんと上下の前歯が当たらない症状の方では、8020達成者はいませんでした。また、著しいデコボコや出っ歯、咬み合わせが激しい症状の方も達成率は30%に満たないことが明らかになっています。歯ならびが悪いと、歯が割れてしまったり、虫歯や歯周病にもかかりやすいのです。80歳で24本残すためには、歯ならびが大事です。

 歯科を受診される際は、虫歯や歯周病はもちろん、歯列矯正や外科治療も含め総合的に相談されるようお勧めします。

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