2024年8月
【木曜】生活習慣病
生活習慣病を予防してみませんか。
生活習慣病とは、大まかに言うと生活習慣、例えば食事、飲酒、喫煙、運動、睡眠などが大きな原因となっている病気をひとまとめにしたもので、高血圧症、高コレステロール血症、糖尿病、肺気腫、脂肪肝などいろいろあります。
病気は元々早期発見、早期治療に重点が置かれていましたが、それに加えて、生活習慣を改善することで、発病自体を予防する目的で導入された概念が「生活習慣病」です。
生活習慣病の多くは、発病してもかなり進行してしまうまで自覚症状がほとんど現れないという共通点があります。そのため健康診断などで異常があっても、放置されることも多いです。自覚症状が現れないとは言っても、あまり健康的ではない生活を続けていると、その影響は何年後かには肺気腫から呼吸困難、動脈硬化から心筋梗塞や脳梗塞、脳出血などの深刻な病気を引き起こします。
その結果として、生活の質が低下し、介護を受けなければいけない状態になることや、寿命が短くなることもあります。
ただ、生活習慣病であっても、生活習慣以外、例えば年齢や遺伝的な素因なども影響します。女性の場合は閉経、更年期も関係します。
どれだけ生活習慣に気をつけても、こういった病気を完全に避けきることは難しく、誰でも発症する可能性があります。ですので生活習慣病になったからといって自分の生活習慣が悪かったと決めつけず、「食事や運動面で改善していける病気」なんだとポジティブに受け止めてください。
生活習慣病予防には、まずは特定健診を受け、ご自身の健康状態を把握することから始めてください。特定健診は生活習慣病のリスクを早期に発見するのに役に立ちます。健診の結果を踏まえて、運動習慣や食生活、タバコ、アルコールの習慣などを見直していきましょう。
気になる方や不安な方は、かかりつけ医に相談して下さい。生活改善のアドバイスなどのお手伝いをするのが内科のかかりつけ医の役割です。 例えば「朝食を毎日しっかり食べましょう」「飲酒には週1回の休肝日を作りましょう」ということだけでよくなる方もいらっしゃいます。ためらわず受診をして下さい。