2024年11月
【水曜】自律神経のバランスを整えるために
自律神経とは、血圧や脈拍、腸運動、発汗、体温のように意志とは関係なく、自律して心身を健やかに維持するために働く神経系のことをいいます。
自律神経には交感神経と副交感神経とがあります。車に例えると交感神経は「アクセル」で、副交感神経は「ブレーキ」です。自律神経は、神経系の自動調整システムです。システムなので乱れることもあります。
ストレスは生体のシステムを乱す要因と言われます。重度のストレス反応は睡眠覚醒のリズムを狂わせます。症状として悪夢を見たり、不眠をきたすことがあります。
結果として自律神経が乱れ、全身倦怠感、頭の重さ、動悸、めまい、胃部不快感、腹部不快感、しびれなどの症状が起きると考えられます。
自律神経の乱れを調べる検査はいくつか知られていますが、システムの乱れの一部しか反映されず、得られる情報の費用対効果が悪い状態でした。
交感神経が優位な状態では、一時的に元気は出ますが、過剰な活動が続くと心疾患、脳卒中の危険要因となり、寝たきり、認知症の原因となります。
副交感神経が優位な状態は、十分な休養がとれた状態です。不十分な休養状態が不眠で、認知症の関連性が高く、老後の生活にも大きな影響となります。
緊張緩和目的での過度のアルコール摂取は、喫煙と同様で健康被害に結びつきます。
健康は、栄養、運動、休養の要素と言われ、バランスが重要です。軽い運動やストレッチをする、好きなものを食べる、とにかくぐっすり寝る、親しい人と話す、好きなことをする。これらのことで自律神経の乱れがおちつきます。
自律神経の安定は、生活習慣病対策や認知症予防、老後の介護費用の節約にも繋がります。豊かな人生をおくるヒントとなります。過度な緊張をとり、自律神経のバランスを改善しましょう。