兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2025年3月

【月曜】性交痛

 性交痛は、性交の際に膣の入り口や膣内がこすられることによって起こる痛みのことをいいます。

 主に閉経後の女性に見られる症状で、女性ホルモンが欠乏したことによる粘膜の乾燥が原因とされています。性交用の潤滑ゼリーを薬局、もしくは医療機関で手に入れることができるので、利用するとよいでしょう。

 医療機関ではエストロゲン膣剤という、膣に入れるお薬を使って局所治療をすることもできます。性交が頻繁にある方でしたら、婦人科の医師に相談してみても良いかもしれません。

 若い方で初めて性交を経験してまだ間もない方の場合は、慣れるまで痛みがあることもあります。個人差が大きいので、この場合も潤滑剤の付いたコンドームや性交用の潤滑ゼリーが助けになります。

 性交痛を感じる方の中には、以前経験した性交の痛みや恐怖感がトラウマとなって起こる、心因性の性交障害も多く見受けられます。この場合は、パートナーに率直に話をして協力をしてもらい、少しずつ痛みや恐怖感が取れるように進めていくことが大切です。

 高齢の方の場合で、ゼリーを使っても痛みが強くつらい場合は、パートナーに理解をしてもらい、性交以外の心の交流ができれば良いでしょう。

 なお、挿入時ではなく、膣の奥や肛門のほうにひびくような痛みがある場合は、子宮内膜症などの疾患が隠れている場合もあるので、その場合は医療機関の受診をお勧めします。

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