兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2025年4月

【月曜】保険証『廃止』でどうなる

 2024年12月から保険証の新規発行が停止されました。では、現在の医療機関での受付はどうなっているのでしょう。まず、12月からも保険証は使えています。ただし、保険証に書かれた有効期限、もしくは有効期限が書かれていない場合は、今年12月1日までのどちらか近い方の日付までしか利用できません。

 では、有効期限が切れた場合などはどうなるでしょうか。マイナ保険証をお持ちでない方には、保険証とほぼ同じ形式の資格確認書が送られてきますので、それをご利用ください。また、今年7月31日までは、新たに後期高齢者になる方や既に後期高齢者で被保険者証の内容に変更があった方には、自動的に資格確認書が交付されます。

 中には、マイナ保険証をつくったものの、財布にいれていつも持ち歩くのは不安だという方もいらっしゃると思います。そうした場合は、マイナンバーカードの保険証利用を解除すれば、資格確認書が届きます。手続きは社会保険の方はご加入の健保組合、もしくは協会けんぽなどに、国民健康保険・後期高齢者医療制度の方は市区町の役所に申請してください。また、マイナンバーカード自体を返納することも可能です。

 なぜ、これまで問題なく使われてきた保険証が廃止されることになったのでしょう。それは、マイナンバーカードを普及するためです。保険証はほぼすべての人が持っています。それを廃止すれば、ほぼすべての人がマイナンバーカードを持つようになるだろうと国は考えたのです。

 では、マイナンバーカード普及の目的は何でしょう。一つは、住民の資産を把握して、社会保障負担を増やすということです。このことは政府の文書に、既に書かれています。預貯金が一定額以上ある場合には、社会保障負担を増やしたり、社会保障給付を削減したりされてしまいます。

 もう一つは、利権です。国からのマイナンバー関連事業を受注した大企業から自民党に数億円に上る献金が行われていることが明らかになっています。この点について、「マイナンバーはジャブジャブとカネをつぎ込める新しい公共事業になりつつある」との専門家の指摘もあります。

 これまで通り安心して医療機関にかかれるようにすることは勿論、さらなる社会保障費負担増や税金の無駄をなくすためにも、保険証を復活させる取り組みにご協力をお願いします。

 

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