兵庫県保険医協会

医科保険請求QandA

10月末までとされていた下記の新型コロナ特例点数が延長されました

・疑い患者への外来診療「二類感染症患者入院診療加算（外来診療）」（250点）
・確定患者への電話診療「電話等による診療（新型コロナ感染症）」（147点）
　いずれも、次の条件を満たした医療機関のみ、11月以降も算定可能

1、疑い患者への外来診療

「二類感染症患者入院診療加算（外来診療）」（250点）
1）、2）のいずれかに該当し、患者の傷病に対し医学的に初診の場合に、該当することとなった日の属する週の月曜から、11月以降も算定可（2023年2月末までは250点、2023年3月1日～31日は250点→147点）
1）2022年10月13日以降に、新たに、診療・検査医療機関として県から指定され、その旨が公表されている。
2）2022年10月31日以前から診療・検査医療機関として県から指定され、その旨が公表されていた医療機関で、（1）～（3）のいずれかに該当する。

2、確定患者への電話診療

「電話等による診療（新型コロナ感染症）」（147点）
従前の当該加算の算定要件※を満たしていることに加え、1）、2）のいずれも該当し、一連の診療において初回の電話等診療の場合に、11月以降も算定可（2023年3月末まで）
1）電話や情報通信機器を用いて新型コロナ感染症の診療を行うことが可能である旨を自院や自治体ホームページ等で公表している。
2）季節性インフルエンザに対応する体制を有している医療機関であって、（1）、（2）のいずれかに該当する。
　（1）2022年11月1日から12月31日までに、新たに電話や情報通信機器を用いた新型コロナウイルス感染症の診療を開始した。
　（2）2022年10月31日以前から電話や情報通信機器を用いた新型コロナウイルス感染症の診療を行っていた医療機関であって、ア）1週間に8枠以上、かつ、イ）当該医療機関が表示する診療時間以外の時間または土曜日もしくは休日の3時間以上、電話や情報通信機器を用いた新型コロナウイルス感染症の診療を行うことが可能な体制を有している。
※「従前の当該加算の算定要件」とは、以下のいずれかを満たす新型コロナウイルス感染症患者に対し、診療・検査医療機関であることを県のHPで公表している医療機関または保健所等から健康観察に係る委託を受けている医療機関が、電話や情報通信機器を用いた診療を行った場合
　（1）65歳以上の者
　（2）40歳以上65歳未満の者のうち、次の重症化リスク因子を複数持つ者
　　ワクチン未接種（ワクチン接種が1回のみの者も含む）、悪性腫瘍、慢性呼吸器疾患（COPD等）、慢性腎臓病、心血管疾患、脳血管疾患、喫煙歴、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満（BMI30以上）、臓器の移植・免疫抑制剤・抗がん剤等の使用その他の事由による免疫機能の低下
　（3）妊娠している方
以上、詳細は厚労省「・新型コロナ感染症臨時的取扱い（その79）」（10月26日）を参照
●下記点数は、11月以降も引き続き算定可（期限未定）
・疑い患者・確定患者への診療「院内トリアージ実施料」（300点）
・確定患者への電話等によるコロナ診療「二類感染症患者入院診療加算（電話等初再診料）」（250点）
・確定患者への診療「救急医療管理加算」（COV・外来診療）950点、（COV・往診等）2,850点

11月より、兵庫県の「みなし陽性」の取扱いが休止されます

　「自院において実施の検査陽性者の同居家族・同居人などが有症状となった場合」に、医師の診断・判断により検査を行わなくとも、臨床症状で診断する兵庫県の取扱いについて、11月より当面の間、休止となります。上記患者については、検査なしでは確定診断できなくなりました。
（兵庫県「新型コロナ感染症における検査を経ない臨床診断の取扱い」（10月21日）より）
　お問い合わせは、兵庫県保険医協会（電話078-393－1803）まで
　時間帯は平日10時～12時／14時～16時