兵庫県保険医協会

◇集団的個別指導（集個）がこの秋2会場で実施。協会は委縮診療を強いる集個は廃止を求めています。

　レセプト1件あたりの点数が県平均の1.2倍を超える高点数保険医療機関の上位8％が対象（兵庫県の昨年度の歯科平均点数は1,312点）。ただし、レセプト枚数が少ない医療機関（10件未満）、前年度・前々年度に集団的個別指導（集個）・個別指導を受けた医療機関は除かれます。
　今年度の対象歯科医療機関数は239件ですが、選定件数は1割を予備として加えた262件となっています。選定件数のうち、最高平均点は3,731点、最低は1,672点となっています。例年、神戸と姫路の2会場で実施されています。通知は、実施日の3週間前に普通郵便で届くので要注意。通知が届いた先生はどちらかの会場に必ずご出席ください。
　集個は、「教育的観点から指導を実施し、レセプト1枚当たりの平均点数が高いことを認識させ、保険診療に対する理解を一層深めさせることを主眼として行うものとする」（指導大綱関係実施要領より）、翌年度においても高点数保険医療機関に該当した場合、翌々年度に個別指導の対象となることを伝えることとされています。
　個別指導を恐れて必要な診療や検査をせず委縮診療に陥ることがあってはなりません。協会は、高点数を理由とした、医療費抑制策のための集個は廃止して、以前行われていた地区別指導のような、全ての医療機関が受講する教育的な集団指導の充実を求めています。

◆支払基金第5次審査情報提供事例（歯科）2013年8月26日提供分より
〈抜歯手術〉

Q1　「歯の脱臼」病名で抜歯手術の算定は可能か。

A1　原則として、「歯の脱臼」病名で抜歯手術の算定を認めます。「歯の脱臼」病名での抜歯は臨床上あり得るものと考えられます。

〈歯周外科手術〉

Q2　歯内療法及び根面被覆処置を行って積極的に保存した残根に対する歯周外科手術の算定は可能か。

A2　原則として、歯内療法および根面被覆処置を行って積極的に保存した残根に対する歯周外科手術の算定を認めます。臨床上あり得るものと考えられるためです。

2013.09.15