【会員医療機関の皆さまへ】
この内容は掲載日時点のものです。その後の疑義解釈通知や点数改定等により変更している場合もありますので、最新の内容は協会までお問い合わせください。
歯科
歯科保険請求QandA(64)
〈抜歯前提の消炎処置〉Q1 抜歯前提に、急性症状の消退を目的に根管拡大を行った場合の算定は。
A1 根管数にかかわらず1歯1回に限り144点を算定します。レセプトは、「処置・手術」の「その他」欄に、部位と「消炎拡大144× 」と記載します。なお、後日再度の消炎を行った場合は、根貼の26点を1歯1回に限り算定できます。
Q2 抜歯前提の消炎処置を行っていたが、その後の経過良好のため抜歯せず保存する場合の算定は。
保存することになった場合はその歯牙の実態の根管数に併せた、根管貼薬処置(6番3根管など)を算定します。レセプト摘要欄に「経過良好のため保存」等を記載してください。
◇集団的個別指導の対象歯科医療機関数は242件。協会は、高点数を理由とした委縮診療を強いる集個は廃止を求めています。
集団的個別指導(集個)は、「教育的観点から指導を実施し、レセプト1枚当たりの平均点数が高いことを認識させ、保険診療に対する理解を一層深めさせることを主眼として行うものとする」(指導大綱関係実施要領より)とされ、翌年度においても高点数保険医療機関に該当した場合、翌々年度に個別指導の対象となることを伝えることとされています。
まず、兵庫県の対象保険医療機関数2,997件から、県の平均点数(1,293点)の1.2倍にあたる1,552点を超える医療機関を算出(944件)し、レセプト枚数が少ない10件未満の医療機関(26件)を除くと918件。そこから2012年度・2013年度に集個を受けた医療機関数(414件)、同様に個別指導を受けた医療機関(63件)を除外した441件が対象候補です。高点数順に上位8%分を選定し、最下位が同点数で3件あるため、242件が今年度の対象となります。選定件数は予備分として1割を加えた264件となっています。
指導対象242件のうち、最高平均点は4,116点、最下位点数は1,690点です。例年、神戸と姫路の2会場で10月以降の木曜午後に1時間半程度講習会形式で実施されています。通知は、実施日の3週間前に普通郵便で届くので要注意。通知が届いた先生はどちらかの会場に必ずご出席ください。
個別指導を恐れて必要な診療や検査をせず委縮診療に陥ることがあってはなりません。協会は、高点数を理由とした、医療費抑制策のための集個は廃止して、以前行われていた地区別指導のような、全ての医療機関が受講する教育的な集団指導の充実を求めています。
◆不当な査定・減点には、再審査請求をしましょう。
◆歯科保険請求、返戻・減点等のご相談は、電話078-393−1809(歯科直通)まで
2014.10.15