【会員医療機関の皆さまへ】
この内容は掲載日時点のものです。その後の疑義解釈通知や点数改定等により変更している場合もありますので、最新の内容は協会までお問い合わせください。
歯科
歯科保険請求QandA(83)
Q1 前装MCは、前歯部と、ブリッジ支台歯となる第一小臼歯に限られるが、疑義解釈で、4番が矯正治療による抜歯等により、通常の4番に相当する部位に位置する5番がブリッジの支台歯になる場合は、前装MCは認められるとされた。たとえば、4番矯正抜歯による欠損で、3番が抜歯となり間隙が1歯相当であり、5番が4番の位置にある場合は、どのようなブリッジの設計になるか。
A1 (1)(2)3(5)(6)で厚生局に事前承認を申請してください。5番は前装MCが可能です。
Q2 P病名でパノラマ撮影し、骨吸収が3分の1以下だったのでP1病名としたが、後日歯周病検査でポケットが4㎜ありP2病名に診断し直した。カルテ病名を変更してよいか。
A2 変更してください。
Q3 2回目の歯周病検査の結果、SRPが必要な部位と必要としない部位があった場合、SRPが必要な部位のSRPとSRPを必要としない部位の歯冠形成・印象・咬合採得は同日に算定可能か。
A3 SRPを必要としない部位は治癒になりますので、形成は算定可能です。
◇10月実施の集団的個別指導(集個)は歯科で239件が対象。協会は、高点数を理由とした萎縮診療を強いる集個は廃止を求めています◇ 集団的個別指導は、「教育的観点から指導を実施し、レセプト1枚当たりの平均点数が高いことを認識させ、保険診療に対する理解を一層深めさせることを主眼として行うものとする」(指導大綱関係実施要領より)とされ、翌年度においても高点数保険医療機関に該当した場合、翌々年度に個別指導の対象となることを伝えることとされています。兵庫県の歯科平均点数は1,286点(昨年度より5点マイナス)です。算出は、県の対象保険医療機関数2,988件から、県の平均点数の1.2倍にあたる1,544点を超える医療機関を算出(910件)し、レセプト枚数が少ない30件未満の医療機関や2014・2015年度に集個、個別指導を受けた医療機関を除外した対象候補のうち、高点数順に上位8%分を選定した239件が今年度の実施予定件数です。指導対象のうち、最高平均点は3,446点(昨年は4,116点)、最下位点数は1,642点(昨年は1,690点)です。
今年度は、神戸会場(10月20日)と姫路会場(10月27日)の2会場で、1時間半程度、講習会形式で実施されます。通知は、実施日の1カ月前に郵便で届いています。通知が届いた先生はどちらかの会場に必ずご出席ください。
高点数理由の個別指導は昨年度3件実施されていますが、指導を恐れて必要な診療や検査をしない、萎縮診療に陥ることがあってはなりません。協会は、高点数を理由とした、医療費抑制策のための集個は廃止し、以前行われていた地区別指導のような、全ての医療機関が受講する教育的な集団指導の充実を求めています。
◆11月3日、14時から16時まで、協会会議室で個別指導対策の歯科会員懇談会を予定しています。ぜひご参加ください◆
「歯科における『個別指導』の現状と対策」
テーマ(1) 「個別指導」の法的根拠と問題点 講 師 松田昌明弁護士
テーマ(2) 兵庫県における指導の現状と、「模擬指導」 講 師 協会講師陣
お申し込み・お問い合わせは、電話078-393−1809 歯科部会まで
2016.10.15