【会員医療機関の皆さまへ】
この内容は掲載日時点のものです。その後の疑義解釈通知や点数改定等により変更している場合もありますので、最新の内容は協会までお問い合わせください。
歯科
歯科保険請求QandA(137)
〈特定の効能・効果等について薬事未承認が保険適用となった医薬品〉
1、カロナール原末、カロナール細粒20%、50%、カロナール錠200,300,500効能効果が「各種疾患及び症状における鎮痛」に変更(2022年7月29日から)
[効能・効果の変更(削除・追加)](関連する部分のみ抜粋)
1)各種疾患及び症状における鎮痛下記の疾患並びに症状の鎮痛:頭痛、耳痛、症候性神経痛、腰痛症、筋肉痛、打撲痛、捻挫痛、月経痛、分娩後痛、がんによる疼痛、歯痛、歯科治療後の疼痛、変形性関節症
[用法・用量(変更なし)]
通常、成人にはアセトアミノフェンとして、1回300~1000㎎を経口投与し、投与間隔は46時間以上とする。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日総量として4000㎎を限度とする。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。
2、スキャンドネストカートリッジ3%
伝達麻酔が削除され浸潤麻酔のみに変更(2022年8月4日から)
[効能・効果の変更]
歯科・口腔外科領域における浸潤麻酔又は伝達麻酔
[効能・効果に関連する注意]
1.浸潤麻酔においては、30分以内の処置に適用すること。〔本剤は、血管収縮薬配合の局所麻酔剤と比較して作用時間が短い。〕
◇今年度の集団的個別指導は歯科で235件が対象。協会は、高点数を理由とした指導の廃止を求めています。
8月に予定されていた集団的個別指導(集個)が新型コロナウイルス感染急拡大で延期とされていましたが、姫路会場は10月27日に実施され、神戸会場は12月1日に実施されると会員の先生方から相談が寄せられました。集個は、「教育的観点から指導を実施し、レセプト1枚当たりの平均点数が高いことを認識させ、保険診療に対する理解を一層深めさせることを主眼として行うものとする」(指導大綱関係実施要領より)、翌年度においても高点数保険医療機関に該当した場合、翌々年度に個別指導の対象となることを伝えることとされています。集個は1時間半程度の講習会形式で、実施通知は1カ月前に郵便で届いています。「すでに診療予約が入っており変更は患者さんに迷惑をかけ、1カ月前の通知は遅すぎる」「複数の曜日や日程はないのか」などのご意見も頂いています。厚労省・厚生局には改善要請を重ねていますが、開設者管理者が入院中や親族の冠婚葬祭など正当な理由がなく欠席した場合は個別指導の対象となるとされています。通知が届いた先生は必ずご出席下さい。協会が情報開示請求した資料によると、兵庫県の歯科平均点数は1,340点です。今年度選定された指導対象のうち、最高平均点は4,405点、最下位点数は1,735点となっています。自院の平均点数は近畿厚生局兵庫事務所に電話(電話078-325-8925)で照会可能です。
個別指導は「情報提供」と「再指導」が中心ですが「高点数」の理由でも実施されています(今年度はコロナ禍を理由に「高点数」理由の指導は未実施)。「コロナ禍での受診中断などの影響で悪化しブリッジが増えて歯周病治療が減り平均点数が上がったが、必要な治療なので減らしようがない」と不安な声も寄せられています。指導を恐れて、実際に行った治療や検査を保険請求しないなどの萎縮診療に陥ることがあっては決してなりません。
協会は、高点数を理由とした医療費抑制策のための指導は廃止を求めています。全ての医療機関が受講する算定ルールを周知するための教育的な集団指導の充実こそすべきことだと考えます。集個は廃止して、6年毎の更新時集団指導でしっかり間違いやすいルールの周知をすることを求めます。日頃から1号用紙を含めたカルテ記載を充実させ請求前には見直しましょう。返戻や減点を含め、ご不明な点はご連絡ください。(協会歯科担当電話078-393-1809)
2022.11.15