審査対策部だより
パリエット錠の減点事例
2010.07.05
患者 | 国保、73歳・女性 |
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診療年月 | 2009年10月 |
傷病名並びに診療開始月 |
気管支喘息、鉄欠乏性貧血、慢性胃炎、下痢症 09年9月 急性上気道炎(治癒)、逆流性食道炎 09年10月 |
実日数 | 3日 |
請求内容 |
(12)再診料 71×3 外来管理加算 52×3 (13)特定疾患療養管理料 225×2×3 薬剤情報提供料 10×3 (21)*コフノール錠15mg 3錠 2×42 *ユニコン錠200 200mg 1錠 シングレア錠10mg 1錠 29×42 *フェルム・カプセル 305mg 1C 1×42 *ラックピー微粒N 1% 6g フェンラーゼカプセル 3C 6×42 *ガスポート錠10mg 1錠 1×14 *パリエット錠10mg 1錠 18×14 *セフゾンカプセル100㎎ 3C 24×3 内服調剤 9×3 (23)アドエア250ディスカス 60プリスター1キット 734×2 外用調剤 6×2 (25)処方料 42×3 特定疾患処方管理加算 18×2 |
減点内容 | パリエット錠10mg 1錠 18×14 → 0 |
主治医コメント |
喘息、胃腸症状で9月より診療しています。10/16に胃症状悪化のためガスポート(10)1Tを追加。10/30受診時、胸焼け感が強いため、逆流性食道炎と診断、同日よりパリエット(10)1T開始しています。(ガスポートは中止)。今回、このパリエットが「過剰」と判断されたようですが、「パリエット開始日」のコメントを記載する必要があったのでしょうか。 逆流性食道炎の病名が10/30からだったのでコメントは記入しませんでした。 |
協会コメント |
「パリエット錠」と「ガスポート錠」が重複して投与されているのではないかということを問題にして査定されたものと考えられますが、先生がコメントされているように、「慢性胃炎」に対して「パリエット錠」を投与し、10月30日に「逆流性食道炎」に対して、「ガスポート錠」を中止して「パリエット錠」を投与された経過は、投与日数をみても明らかであり、不当な減点であると考えます。また、いきなり査定するのではなく、医療機関に照会すべきであるとも考えます。 経過を記載してぜひ再審査請求して下さい。 |