審査対策部だより
パリエット錠(20mg→10㎎)の減点事例
2010.08.25
患者 | 国保・男性 |
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診療年月 | 2009年4月 |
傷病名並びに診療開始月 |
拡張不全型心不全、認知症 05年6月 便秘症 08年1月、難治性胃潰瘍 08年4月、逆流性食道炎維持療法 08年11月 胃潰瘍再発 09年4月 |
実日数 | 3日 |
請求内容 |
(12)再診料 71×3 外来管理加算 52×3 (13)特定疾患療養管理料 225×2 ×3 (14)訪問看護指示料 300×1 (40)血液化学検査 21項目(項目名省略) 129×1 末梢血液一般検査 22×1 血液採取(静脈) 11×1 血液学的検査判断料 125×1 生化学的検査(Ⅰ)判断料 144×1 (80)処方せん料 68×3 特定疾患処方管理加算 18×2 |
減点内容 |
保険者からの「パリエット錠は20mg1錠→10㎎1錠の算定になると思われます。(逆流性食道炎の維持療法には1日1回10mgの投与になるため)」との再審査申立理由により査定。 パリエット錠20mg→10mg 34×42→18×42 |
主治医の再審査請求理由 |
難治性胃潰瘍(08/4/16)、逆流性食道炎維持療法(08/11/12)、胃潰瘍再発(09/4/3) 09年3月24日の胃カメラ検査にて胃潰瘍再発を確認、4月3日よりパリエット20mgを処方しています。 |
再審査請求結果 | 「3月分のレセプトに胃カメラの算定はありませんが…」との理由で「原審どおり」 |
協会コメント |
「パリエット錠20mg」の投与期間が「胃潰瘍・吻合部潰瘍・逆流性食道炎では8週間まで」とされており、再審査請求書に記載されている「09年3月24日の胃カメラ検査で胃潰瘍再発確認」されているのであれば20mgの投与は認められるべきであると考えます。 ただし、他院で胃カメラ検査を実施したことが、レセプトや再審査請求書では不明なため「3月分のレセプトに胃カメラの算定はありません」として原審どおりとされたものと考えます。 他院にてPPIが処方されていないことをご確認の上、他院で施行した胃内視鏡検査で「胃潰瘍再発」を確認された旨をご記載いただいて、再度再審査請求をされてはと思います。 なお、「胃潰瘍再発」が確認されたのであれば、「難治性胃潰瘍」は「中止」としていただくなど病名整理にご留意下さい。 |