審査対策部だより
アルダクトン錠の減点復活事例
2011.09.05
患者 | 国保・男性 |
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診療年月 | 2010年10月 |
傷病名並びに診療開始月 |
高尿酸血症、水腎症 03年5月 不眠症 09年2月 ウェルニッケ脳症の疑い 09年5月 肝硬変、黄疸 09年8月 難治性逆流性食道炎 09年9月 肝癌の疑い 10年10月 |
実日数 | 2日 |
請求内容 |
(12)再診料・明細書発行体制等加算 70×2 外来管理加算 52×2 (13)薬剤情報提供料 10×1 特定疾患療養管理料 225×1 (21)ノクスタール錠0.25㎎1錠 1×49 EPLカプセル250㎎4cap 4×49 アイデイト錠100㎎1錠 ラシックス錠20㎎ アルダクトンA錠25㎎ オメプラール錠「トーワ」10㎎1錠 10×49 調剤料 9×2 (25・26)処方料・麻毒・長期投薬加算 153 (32)静脈内注射 30×2 ネオファーゲンC静脈注20ml アスコルビン酸注射液100㎎1管 ナイロジン注10ml 19×2 (50)血液学的検査、生化学的検査(Ⅰ)・(Ⅱ)(項目省略) 超音波検査 1237 |
減点内容 |
保険者からの「病名からアルダクトンA錠25㎎の算定いかがでしょうか」との再審査申出により減点。 10×49→8×49 |
主治医のコメント | 肝硬変の病名でアルダクトン(25)1T/日が認められないことは納得できない。 |
協会コメント |
アルダクトンA錠やラシックス錠が投与されていることから、「肝硬変(非代償性)」であると判断できますので、本来であれば請求は認められるべきであり、保険者からの申し出を安易に容認した査定であると考えます。投与された理由を記載して、ぜひ再審査請求してください。 なお、最近は適応病名がない場合には査定される傾向が強くなっていますので、今後は傷病名を「非代償性肝硬変」とされることをおすすめします。 |
再審査請求結果 | 復活 |