兵庫県保険医協会

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審査対策部だより

2010年度の個別指導における指摘事項(医科)②

2011.12.05

2.診療内容に係る事項(傷病名、検査、投薬、注射等)
・診断に対する根拠および治療効果について、明確に診療録に記載すること。
・不適切な診断名がある(鉄欠乏性貧血、胆のう結石症等)。
・傾向的または安易につけられた疑い病名がある(糖尿病性腎症の疑い)。
・症状・所見および検査結果に基づく医学的に適切な診断が行われていない。
・検査項目・回数が治療に的確に反映される範囲内で行われていない。
・自覚症状、所見からその必要性が明確でなく、段階を踏んで施行されていない例が認められた(尿一般、尿Alb、シスタチンC精密等)。
・非特異的IgEと特異的IgEの同時実施について、必要性を考慮して行うこと。
・同じ検査が数回にわたる場合は、必要性についてコメントを記載すること。
・超音波検査について、所見の診療録への未記載および検査記録がない。
・内視鏡検査時のグルカゴン注射の使用について、その必要性をレセプトにコメントすること。
・漢方薬の処方は原則1剤のみとなっているので、2剤以上の場合は必要性に留意すること。
・薬の副作用を抑えるために胃薬を処方し、「慢性胃炎」との病名をつけるのは不適切なので改めること。
・ビタミン剤の投薬、注射については必要性を十分考慮すること。
・プリンぺラン注とブスコパン注の併用は適切でないので改めること。

(続く)