審査対策部だより
個別指導の選定理由 「再指導」が最多
2017.04.05
協会・保団連が厚生労働省や厚生局に開示請求した、個別指導の実施状況に関する資料により、兵庫県下の個別指導の選定理由は「再指導」が最も多く、次いで「情報提供」であることが明らかとなった(下表)。情報提供の内訳については、医科・歯科と調剤薬局を合算した数字が公開された。
開示された資料では、個別指導の選定理由として、「再指導」は2015年度医科40件歯科17件、14年度医科26件歯科20件となっている。個別指導結果で「再指導」の割合は高水準で推移しており、2015年度に実施された個別指導医科51件歯科23件のうちでも、再指導は医科15件歯科12件にのぼっている。
兵庫事務所長「高点数医療機関も実施方針」
県下の医科医療機関に対しては、現在のところ「高点数」を理由とした個別指導は行われていない。しかし、今年2月20日付で近畿厚生局兵庫事務所長より、他に優先対象となる医療機関がない場合には、高点数医療機関も個別指導を実施する方針であることが関係機関に通知されている。
協会は、診療内容に基づかない高点数のみを理由とする集団的個別指導や個別指導の実施は、萎縮診療につながるとして、厚労省・厚生局へ反対の申し入れを行ってきた。このたびの通知も踏まえ、改めて個別指導等の改善に向けて要請を強めていく。
個別指導の通知が届いたら、協会☎078-393-1803(医科)・1809(歯科)までご相談ください。