審査対策部だより
HBV核酸定量の減点・復活事例
2018.02.05
〈患者〉
社保・男性
〈診療年月〉
2017年2月
〈主な傷病名・診療開始月〉
関節リウマチ(2016年5月6日)
高尿酸血症(2016年7月1日)
B型肝炎の疑い(2017年2月3日)
〈主な請求内容〉
(12)再診料、時間外対応加算2、明細書発行体制等加算 76×1
外来管理加算 52×1
(21)メトレート錠2㎎ 2錠 33×4
タクロリムスカプセル1㎎「ニプロ」1カプセル
タクロリムスカプセル0.5㎎「ニプロ」1カプセル 64×27
フェブリク錠10㎎ 1錠 3×28
プログラフカプセル0.5㎎ 1カプセル
プログラフカプセル1㎎ 1カプセル 117×1
(60)尿一般 26×1
抹消血液像(自動機械法) 15×1
抹消血液一般検査 21×1
生化学検査(Ⅰ)10項目以上 115×1
CRP 16×1
IgA 38×1
IgG 38×1
IgM 38×1
HBV核酸定量 287×1
〈減点内容〉
支払基金より、HBV核酸定量がB項(過剰)として査定
・HBV核酸定量 287×1 → 0
〈レセプトコメント〉
* HBc抗体陽性のため4カ月に1回デノボ肝炎精査のためHBV-DNA測定。
* MTX、タクロリムス使用で肝機能障害、腎機能障害、汎血球減少をきたすため採血項目を多くしています。
〈協会コメント〉
レセプトにコメントされている通り、HBc抗体が陽性であることや、MTX、タクロリムスなどの薬剤を使用されていることなどから、4カ月に1回、HBV核酸定量の検査を施行することは妥当であると思われます。改めて経過や必要性などについて詳細にコメントいただき、再審査請求されてはいかがでしょうか。なお、レセプトコメントがあれば、「B型肝炎の疑い」病名は不要と思われます。
〈主治医再審査請求コメント〉
B型肝炎の病名、HBs抗体価、HBc抗体価の数値をコメントの上、再審査請求を行った。
〈再審査請求結果〉
復活