審査対策部だより
2018年度個別指導・集団的個別指導等実施予定
2018.10.05
医科では「高点数」個別指導が増加
2018年度の指導等実施予定件数(表1)、および県下の診療科別平均点数と集団的個別指導選定(実施)予定件数(表2)が明らかになった。協会が行った近畿厚生局兵庫事務所への行政文書開示請求によるもの。
今年度に予定されている個別指導は、医科病院が2件(昨年度6件)、医科診療所が34件(同27件)、歯科が26件(同25件)。そのうち、選定理由が「高点数」によるものが医科病院で0件(同2件)、医科診療所で22件(同13件)、歯科で6件(同7件)予定されており、医科診療所で「高点数」によるものが増加している。
なお、「高点数」による選定基準は、集団的個別指導を受けた医療機関のうち、翌年度の実績においてもなお、高点数医療機関に該当するもの(上位4%)が対象とされている。
また、医科でも、今年度より6年に一度の保険医療機関指定更新時の集団指導が初めて予定されており(歯科は今年度予定なし)、10~11月に県医師会主催の社会保険医療懇談会(県下5会場)とあわせて実施される。
高点数理由の集団的個別指導は廃止を
高点数医療機関を対象とした集団的個別指導は、今年度は8~9月に実施され、病院25件、医科診療所242件、歯科240件が対象となっている。
集団的個別指導は、レセプト1件あたりの診療科別平均点数の1.2倍(医科病院は1.1倍)を超え、かつ上位8%が対象とされている。レセプト枚数30枚以下の医療機関や、前年度および前々年度に集団的個別指導か個別指導を受けた医療機関は、対象から除外される。
近畿厚生局兵庫事務所は、各医療機関から自院の平均点数について照会があれば回答するとしている(電話078-325-8925)。
協会ではこれまで、高点数のみを理由とした個別指導や集団的個別指導の廃止を厚生労働省や近畿厚生局に要請してきており、さらに訴えを強めていく。
適時調査は昨年並みの実施
病院の施設基準調査(適時調査)は、今年度は118件と昨年度と同件数が予定されている。適時調査は全国的にも実施件数が増加傾向にあり、協会への相談も多数寄せられている。引き続き、今後の動向に注意が必要といえる。
個別指導・適時調査は協会へ相談を
協会では、会員からの個別指導・適時調査の個別の相談に応じている。実施通知が届いたら、ぜひご連絡いただきたい(電話078-393-1840)。