審査対策部だより
Ⅳ型コラーゲン・7Sの減点・復活事例
2022.06.05
〈患者〉社保・46歳女性
〈診療年月〉2019年11月
〈主な傷病名・診療開始日〉
アルコール性肝障害(主)2018年10月
肝障害 2018年8月
脂質異常症 2019年11月
肝硬変症の疑い 2019年11月 中止
肝細胞癌の疑い 2019年11月 中止
〈主な請求内容〉
再診料 73×2
特定疾患療養管理料 225×2
超音波検査(断層撮影法)胸腹部 530点
AFP、PIVKA-Ⅱ定量 230×1
末梢血液一般、末梢血液像(自動機械法)、CRP、HbA1c、
Ⅳ型コラーゲン・7S、PT 267×1
血液化学検査(10項目以上)112×1
〈減点内容〉
Ⅳ型コラーゲン・7S 148×1
※C項査定(A・B以外の医学的理由)
〈協会コメント〉
アルコール性肝疾患に対するⅣ型コラーゲン・7Sは一般的に認められているところであり、根拠が不明な減点であると考えます。当該検査を施行された必要性を記載して再審査請求していただければと思います。
〈再審査請求コメント〉
アルコール多飲で体調を崩すことが多い方で、身体所見および以前からのアルコール多飲の習慣があり、11月来院時、肝臓が著しく腫大していた。アルコール性の肝硬変の時は必ずしも肝臓が萎縮するとは限らないため、過去の萎縮も鑑みて検査を施行した。
〈再審査請求結果〉
協会と基金審査委員会との懇談を通じて復活。