兵庫県保険医協会

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審査対策部だより

プロカルシトニン(PCT)半定量の減点・復活事例

2023.06.05

〈診療年月〉
 2022年10月

〈主な傷病名・診療開始月〉
 両変形性膝関節症   2017年7月
 両人工膝関節置換術後 2021年9月
 右化膿性膝関節炎   2022年10月
 右膝関節水腫     2022年10月
 敗血症の疑い     2022年10月

〈主な請求内容〉
 再診料            73×3
 診療情報提供料        250×1
 点滴注射           50×1
 セファメジンα点滴用キット1g  69×1
 関節穿刺           120×1
 細菌培養同定検査(穿刺液)  220×1
 血液化学検査(10項目以上)  106×1
 末梢血液一般         21×1
 末梢血液像(自動機械法)   15×1
 CRP(定量)         16×1
 プロカルシトニン(PCT)半定量 284×1

〈減点内容〉
 プロカルシトニン(PCT)半定量
 284×1→0(C項査定(A・B以外の医学的理由))

〈協会コメント〉
 プロカルシトニン半定量は「敗血症(細菌性)を疑う患者を対象として測定した場合に算定できる」との通知がありますので、認められて然るべきかと思われます。症状等、検査の必要性を詳記の上、再審査請求されてはいかがでしょうか。

〈再審査請求コメント〉
 右人工膝関節置換術の手術歴あり。以前から2型糖尿病罹患もあり、易感染傾向のある患者。右膝関節に腫脹と熱感、激痛あり、膿状の関節液を多量に穿刺吸引した。人工膝関節置換術後の深部感染と判断し、敗血症に至るリスクも高く、高次医療機関に紹介搬送となった。生化学検査とともに、敗血症の除外診断のためプロカルシトニン(PCT)の測定は妥当だと思われる。

〈再審査請求結果〉
 復活